暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos25終宵は明けて、しかし黄昏は訪れる〜Heil und Unheil〜
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た。嘘を吐くのも、嘘の中に真実を隠すことも、息をするかのように当たり前になってしまっていた“界律の守護神テスタメント”時代。それは互いに今でも変わらず。子供を欺く程度、造作も無い。そして生まれる罪悪感もまた変わらずだ。
「ちなみに私たちの仲が良さそうに見えたのは、私からの一方的な感情だよ。だよね、ていうか、ごめんね?」
「あ、いや・・・シャルのノリはそんなに嫌じゃないからな、俺もノッたんだ。楽しかったよ、うん」
この説明で頼むから納得してくれよ、みんな。今回の俺には“界律”の加護が無い。つまり怪しまれたらとことん怪しまれる。その分、上級術式や創世結界などと言った反則級の術式を扱えるわけだが。
なのは達は顔を見合わせた後、「そうだったんだね」と納得してくれたようで笑顔になった。良し、と思う反面、ほーら、やっぱり生まれるどうしようもないこの罪悪感。シャルが『うわぁ、やっぱキッツイわ〜』と溜息交じりでそう念話で言ってきた。俺は小さく首肯だけに留めた。
「おーい。話はもういいか。艦長を待たせているんだが」
そう言うクロノに俺たちは謝罪し、改めてリンディさんの居るミーティングルームへと歩き出した。
そしてミーティングルームに到着し中に入る。上座にはリンディさんが座っていて、「時空管理局・アースラ艦長として直接会うのは初めてね、ルシリオン君、シグナムさん、ザフィーラさん」と俺たちに微笑みを向けて挨拶した。
「このたびはご迷惑をおかけしたことを、蒐集行為全権を任されていたパラディース・ヴェヒターのランサーとして、そして八神家の1人として、お詫びします」
深々と頭を下げる。続けて右隣のシグナムと左隣のザフィーラも頭を下げた。対するリンディさんは「はい」と微笑みを返してくれた。そうして俺たちはそれぞれ席へと着き、簡単な事情聴取を受けることとなった。
内容はこれまでの蒐集行為に関して。蒐集活動の正確な始まりは何時、何処で。始めたのは誰。蒐集対象の選択は誰が、どうして犯罪者ばかりを狙ったのか。これまでなのは達と出会った時に話したことの再確認のようなものばかり。
「――では次に。ルシリオン君。あなたはどうやって魔導犯罪者の居場所を特定していたのですか?」
「中には公表にされていない連中もいた。それを知るなんてこと、局員くらいだ。だから僕たちは、局内に君たちへ捜査情報を流した者が居ると思っている」
クロノの言葉に息を呑むなのは達。ギル・グレアム提督、そしてリーゼアリアとリーゼロッテ。だが、「・・・俺に協力者はいない。俺が管理局のデータバンクをクラックして手に入れたんだ」と最初に取った手段だけを答えた。グレアム提督はきっとこれからも八神家の助けになってくれるはずだ。その為には先と同じように辞職させない。
「えっ!?
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