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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos25終宵は明けて、しかし黄昏は訪れる〜Heil und Unheil〜
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り、「何を言おうとした?」と問い質すと、「馬鹿ね〜。こんなことしちゃ余計怪しまれるでしょうが」そう真っ当なことを言われた。シャルのくせに。
チラッとシャルが角に目をやるから俺もそっちに目を向けると、シグナムとザフィーラ、クロノを除くなのは達がちょこっと頭半分だけを角から出して覗き見していた。目が合うとビクッとして頭を引っ込めた。バレているぞ、おーい。
「頑張って誤魔化すか、大人しく真実を語るか、あなたの魔術で記憶を改ざんするか、三択ね」
そっと小声で耳打ちされた。こういう場合は念話でいいだろうに。見ろ、なのは達が顔を真っ赤にしているじゃないか。絶対に変な誤解をされた。「ああもう!」と頭をガシガシ掻き、仕方ないと諦める。シャルを連れてなのは達の元へと戻る。
「あのな。・・・俺は先祖代々、今は失われた古代の魔法を受け継いできている。だからこんな子供でも、この前のようにフェイトやシャル、クロノにアルフを圧倒することも可能だったわけだ」
俺との戦闘を思い返したらしいフェイトとアルフ、戦闘記録を見たらしいなのは達も「あー」と納得を示した。
「あの、でもそれとシャルちゃんのあの魔法?に何の関係があるのかな・・・?」
「俺がなのは達の魔法を使った、と言えば関係が見えてくるだろ?」
ハッとしたなのは達。そして「あんたもナハトヴァールみたく他の魔導師の魔法が使える・・・?」と言ったアリサに俺は首肯した。そして説明する。俺の固有能力・複製を。一度見た魔法を覚え、いつでも好きな時に発動できる、と。
「じゃあなに? さっきあたし達が見せた魔法も全部使えるってこと?」
「ああ。使える。で、だ。ここでさっき話した先祖代々の云々。俺は先祖の魔法だけでなく、先祖たちが複製した魔法も受け継いでいるんだ。先ほどシャルが使ったのは、正確には俺の先祖がシャルの先祖から複製した魔法だ。名を、創世結界、という」
なのは達の興味が完全に俺の魔法の特異性に向いている。俺とシャルの仲の良さへの興味が薄らいでいる今、徹底的に逸らしてやろうと思ったところで「そうね。で、すずかの疑問。私とルシルのことなんだけど」シャルが蒸し返してきやがった。こんちくしょう。
「ほら。私って前世の記憶がフラッシュバックしてるとかって言うじゃない。あれとは別かどうかは判らないけど、ご先祖様の記憶も引き継いじゃってるみたいなの。ランサーの正体がルシルだって判った時、私倒れちゃってさ。その時にこう、頭の中の噛み合わなかった歯車が正常になったって言うか。そん時に思い出したわけ。ルシルの先祖と会ったことがあるって。だからかな。このルシルにこれまで以上の親愛が生まれた」
シャルが虚偽と真実を織り交ぜた話を始めたため、『やるな』と念話を送ると、『あなたこそ』とそう返してき
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