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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos25終宵は明けて、しかし黄昏は訪れる〜Heil und Unheil〜
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アースラに収容して!」

「あ、ああ! エイミィ!」

シャルがクロノに指示を出す。こうして俺たち全員は懐かしきアースラへと向かうこととなった。
アースラ到着後に俺たちを出迎えたのは、時の庭園崩壊時になのはの口から聴いた、「ティファ、お願い!」ティファレト・ヴァルトブルクその人。大戦時、治癒の騎士として名を馳せていた女騎士、その末裔だ。
シャルに対し「任せて、お嬢」と返したティファレトははやてを抱えたリインフォースに「まずはこちらへ」とはやてをストレッチャーへ乗せるよう促した。リインフォースは彼女に従い、はやてをストレッチャーに乗せた。
俺もついて行こうとした時、「ルシリオン。すまないが・・・」クロノに呼び止められた。そうだな。誰か1人は残っていないとダメか。蒐集行為の全権を握っていたランサーとして、最後まで責任を果たさないといけないよな。

「リインフォース達はそのままはやての側に居てやってくれ。俺は話があるから残るよ」

「あ、でも・・・」

言い淀むシャマルに、「私も将だ、残ろう。主はやてのこと、よろしく頼みます」シグナムがティファレトに頭を下げた後リインフォース達から離れ、「我も残ろう」ザフィーラも遅れて俺たちの元へと戻って来た。
それで決まり、「判りました。それではご案内します」ティファレト、そしてヴィータとシャマル、リインフォースが医務室へと去って行った。彼女たちを見送った後、俺たちはリンディさんの待つという、ミーティングルームへと向かうことになった。

「そう言えばシャルちゃんとルシル君、すごく顔色が悪かったけど、もう大丈夫なの・・・?」

フェイト、アリサ、すずかと横一列に並んで前を歩くなのはがそう振り返って訊いてきた。俺は、俺の右隣を歩くシャルと一度顔を見合わせ、「大丈夫」と答えた。シャルは持前らしい回復力で、俺は海水の龍アルティフォドスから解放されたと同時に、大気中に満ちていた魔力素を吸収して回復させた。

「つうか、シャル。あんた、絶対おかしいわよ。明らかに魔法なんてレベルじゃない、あの別世界みたいなヤツを創るアレ!」

「それにルシル君も。なんかシャルちゃんを昔から知ってるかのように息の合った詠唱とかしていたし・・・。ルシル君ってもしかして・・・」

アリサがシャルに詰め寄って問い質し、すずかが疑念の視線を俺に向けて来て、「シャルちゃんと知り合いだったりする?」なんて核心をついて来た。鋭い、というよりは当たり前の着眼点か。あまりに馴れ馴れしかったからな、知己であると思われも仕方がない。どう誤魔化そうかと思案していると。

「ふっふっふ。何を隠そう今の私は――むぐっ?」

シャルが絶対に言ってはいけないことを言いそうだったため、口を手で塞いで、引き摺って来た道を戻る。通路の角を曲が
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