精霊、高町家に来る
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養子として引き取ったことにすればいいわ」
桃子はとても良い笑顔をしながら言う。
その笑顔を見たラタトスクは何かを思い出したのか、少し微笑みながら
「……まったく、人間はどうしてこう」
「やっと笑ってくれたわね」
「!」
自分が微笑んだことに驚くと桃子はラタトスクを抱きしめた。
「ここでゆっくりしていくといいわ。もうここは貴方の家なんだから」
高町家の面々はそれを笑顔で見ている。
ラタトスクはしばらく感じていなかったものが心にあるのに気付いた。
(暖かい……)
そのまましばらく呆然とするラタトスクを桃子たちは優しく見守った。
そしてラタトスクが落ち着いてから。
「エミルって呼んでくれないか?」
と少し恥ずかしそうに言うラタトスクに士郎は
「愛称ってわけでもなさそうだね」
「俺は人として仲間達といたときにエミル・キャスタニエと名乗っていたんだ。だから仲間からエミルと呼ばれていた」
「なるほど、じゃあこれからは高町エミルだな」
「……そうなるな」
と恥ずかしそうに答えるエミル。
そこになのはが
「なのはのお兄ちゃんになるんだよね?エミルお兄ちゃんって呼んでいい?」
「……ああ」
そして美由季が横から出てきて。
「じゃあ、私のことお姉ちゃんって呼んでね!」
「俺のほうが年上だろ!」
「体はなのはと同じくらいでしょ」
桃子は黙ってる恭也を見てから
「じゃあ、恭也のことはお兄ちゃんって呼ばなきゃね」
「……っな!」
驚く恭也に桃子は微笑みながら
「そうでしょ?お兄ちゃん」
「……分かったよ」
と恭也はしぶしぶ了承した。
その後、エミルは桃子に説得され。
なのはをそのままなのはと呼び
美由季を姉さん
恭也を兄さん
士郎を父さん
桃子を母さん
と呼ぶように説得されてしまった。
それからこれからの生活について話すことになり。
最初はなのはと同じく幼稚園に行かされそうになったが。どんな場所か聞いたエミルは全力で拒否し、何年か後になのはと一緒に小学校に行くことにはしぶしぶ了承した。
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次回予告。原作開始まで一気に飛びます。1話から1話の間の話は外伝になるやも・・・そしてエミルは魔法剣士になります。
エミルの性格変化は、成長?しているのかなって感じです。人として生きた時間はそれなりにエミルを変えたと思うので
では、誤字・脱字・感想・アドバイス等お待ちしております。
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