変化と不変の入り乱れ
東方変形葉11話「裕海、人里へ行く。」
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音と妹紅が驚きの声を上げていた。
よしよし、妖怪達の動きが止まったな。
「さて、もう一泡吹かしてやろうかな。“痛覚の変化”をいじって・・・」
天変「局地的大彗星豪雨」
超痛い光線を放つ。
『ぐああああ!!人間ごときにぃぃぃぃ!!』
妖怪たちは山のように積み重なっていった。
「裕海!?なぜここに!?」
「ああ、あんな大群を一瞬で倒すなんて・・・」
「さて、どこに送ってやろうか。そうだ!」
スキマを開き、妖怪たちをその中へ放り込む。
「尾行してきたのはいいけど、一瞬で倒しちゃったね。」
「え、ええ。すごい力ね。」
あれ、いたのか。あの子たち。
俺が二人の存在に気が付いたそのとき、その二人を残っていた妖怪が襲った。
「わっきゃあああああっ!!」
「きゃあああっ」
あぶないあぶない、まだ残っているやつがいたのか。
「そいっ」
神変「建御雷命のお怒り」
2人に当たらないようにするのは結構厳しいが、まあ何とかなった。
「おまけして、“痛覚の変化”をぎりぎりまでいじるっと。」
『がああああああああああ!!!』
「「!!」」
「ふう、二人とも大丈夫?」
「「うわ〜ん!!」」
二人とも思いっきりとびかかって抱きついてきた。思わず体勢を崩し、地面に倒れこむ。どうやら相当怖かったようだ。
「裕海、助かったよ。ありがとう。」
「お前、スキマを開くことができるのか。驚いたよ。そういえば、あいつらをどこに送ったんだ?」
妹紅が聞いた。そして俺は少し不気味に笑いをこぼす。
「無縁塚。ああ、万が一暴れても対処できるように、力をかなり小さくしたから。」
「容赦ないな・・・」
うん、俺も思った。だけど、このぐらいはしないとね。
―無縁塚―
「すこしやりすぎな気もしますが、まあいいでしょう。あなたたち、死んでいないことをあの人間に感謝しなさい。」
力を束縛され、ついでに体も縛られた妖怪たちがいた。
『だれが人間なんかげふぅっ』
「おっと、暴れちゃあいけないよ。といってもあの人間が気を遣って力を出せなくしたみたいだからよわよわパンチしか出せないだろうけどね。」
「その妖怪たちの処分は決まりました。ついでに、小町のサボりのお仕置きも決まりました。」
「ええ!?」
(取り乱しちゃったとはいえ、抱きついちゃった・・・しかも今日知り合った人に・・・これは鈴奈庵の娘として情けない・・・でも・・・うぅ〜・・・)
「ん?どうしたの?」
「い、いや、なんでもないの、えへへ。」
「?」
あの後、小鈴が驚いた拍子に腰を抜かしてしまって、こうしておんぶをして鈴奈庵に送っている。ちなみに阿求はなにか考え事をしながら帰って行った。顔が真っ赤だったけど大丈夫なのだろうか。
「よ
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