プロローグ
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このラタトスクはエミルとの融合版です。
エミルの人格は出るかは未定・・・
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戦いが終わってから1000年後
精霊ラタトスクがギンヌンガ・ガップを封印する作業を終え、リヒターが封印の人柱から開放されてしばらくたった。
精霊ラタトスクに付き従う生命体、エイト・センチュリオンたちは主の様子を見て心配していた。
その中でセンチュリオンのうちの一体である燕尾服を纏った黒豹みたいな姿のテネブラエは。
「……やはりラタトスク様には」
その言葉に長髪の先端が魚類の尾に似ていて青白い肌、黒く尖った耳、そして宙に浮いている女性型センチュリオンのアクアが言う。
「そうね……もうあんなラタトスク様見ていらんないし、もう死んでしまったリヒター様も言っていたしね」
「では、あの方を呼びますか」
そしてセンチュリオンたちは動き出す。
それから数日後、ギンヌンガ・ガップにて
ラタトスクはため息をついていた。
仲間や最愛の人と死に別れ何年もたった。皆と死に別れるのは始めから分かっていた。
自分は精霊で皆は人だったからだ。長寿の種族だった親友のジーニアスもすでに他界している。
今はセンチュリオンたちと世界を見守り続けている。
もう人とかかわることはないだろう。そう思うと暗い顔になる。
そうして考えていると目の前が光り始めた。
「なんだ?」
光は人の形になり、やがて姿を現した。それを見たラタトスクは
「……マーテル」
「久しぶりですね。ラタトスク」
黄緑の長髪、葉のような耳に杖を持った美しい女性。大樹の精霊マーテル。
「なんのようだ?」
「貴方のことをセンチュリオンたちから頼まれたのです」
「センチュリオンたちが?」
「ええ、貴方にはしばらく休息が必要だと」
「休息はいらない。封印も終わったから後は世界を見守るだけだしな」
「いいえ、貴方に休息は必要なことです」
とそこで新たな声が響き渡る。
姿は見えないがラタトスクには誰だかわかった。
「ヴェリウス……お前まで」
かつてコリンという名の人工精霊だった心の精霊ヴェリウス。
「今の貴方の心は悲しみや孤独に満ちています」
「その心を癒すために私達はやってきました」
「……俺は」
マーテルは杖をラタトスクに向ける。
「これは、センチュリオンたちと私達の願い。これから貴方を別の世界に送ります」
「別の世界だと……!だが俺はこの世界を見守るとあいつらに!それに別の世界である必要は」
「貴方の心が安らぐ場所を探した結果、別の世界に送るのことになったのです」
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