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妖精の義兄妹の絆
レーサーの魔法
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を見た時、」

パリィィィン

遠くで氷が砕け散る音が聞こえた。
「貴様のスピードは奪われる。」
氷の塔の上ではグレイが攻撃態勢に入っている。
「な…。こ、この為に奴からオレを遠ざけて…。」
「なるほど、よーく見えるぜ。」
「しかし、あれほどの距離!!!当たるハズがない!!!」
「当てる。」
リオンは断言した。
「何かをなしえようと…強い想いを持っている時の妖精の尻尾は、







最強なんだ。」
「おおおおお。」

ズドン

グレイは氷の矢をレーサーめがけて放った。
(「オレの祈り…それは…誰よりも速く…、」)

ドゴォ

「ぐあぁあああぁっ!!!!!」
氷の矢はレーサーを射抜き、氷が弾けとんだ。レーサーはそのまま立てなかった。





「やったな、リオン。」
リオンたちと合流したグレイがリオンに言う。
「こんなのがまだ5人もいるのか…。」
リオンはダメージが酷いらしく立てずにいた。
「もォ、本当に仲間割れしたかと思いましたわ。」
「さすがオレの兄弟子だ。」
グレイは素直にリオンを誉める。
「フン。」
「立てるか。」
「バカにするな。」
グレイがリオンに手を差し伸べたとき、
「まだだー!!!!」
深手を負いながらもレーサーは叫び声をあげ立ち上がった。その光景に3人は驚く。
「六魔将軍の名にかけて!!!!ただの敗北は許されねぇ!!!!」

ジャラ

「爆弾のラクリマ!!!?」
レーサーが体に巻いていたのは大量の爆弾のラクリマだった。
「まさか…。」
レーサーはグレイに突っ込んでいく。グレイは避けようとするが、

がくっ

「しまっ…。」
グレイは膝を落としかわすタイミングを逃す。
「一人一殺!!!!」

ドン

グレイは死を覚悟した時、リオンがレーサーにタックルを仕掛けた。
「リオン!!!!」
「リオン様!!!!」
リオンはそのままレーサーと一緒に崖へと飛んだ。
「全く世話のかかるおと、」


ドゴォン


「リオーン!!!!」
リオンはレーサーと共に爆発の中へと姿を消した。








ゴゴゴゴゴォン

エルザの所に向かっていたタクヤたちにもその爆発音はきこえていた。










ズキィッ…

「くっ。」
突然ブレインの頭に激しい痛みが走る。それと同時に頭の模様がひとつ消えた。
「レーサーが…死んだ…。六魔の一角が崩れたというのか…。」
激しい頭痛と一緒にあり得ないと自分のなかで言い聞かせるがすぐにやめる。
「おお…、私は敵を侮っていた…。」
ブレインの体が震える。予想外の事態に困惑しているからだ。
「こいつを起こすハメになる
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