レーサーの魔法
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。
「リオン!!!」
その人影は西の廃村へ向かっていたリオンとシェリーだった。
「グレイ!!?」
「それに六魔将軍も!!!」
シェリーがレーサーの存在を確認する。
「いい所にいたぜ!!!乗れ!!!」
「何だと!?」
「いいから乗れよ!!!」
リオンはグレイの魔導二輪に乗り込む。
「何をやってるんだ、おまえは。」
「リオン様!!!」
グレイとリオンはシェリーを残してレーサーを追う。
「ウェンディは!?」
「安心しろ!!ナツが助けた!!それよりアイツやってくんねーかな。運転しながらじゃうまく魔法を使えねぇ。」
たしかに、運転しながらでは両手を使って魔法を出すグレイにとってはやりづらいのも無理はない。
「フン。」
レーサーがニヤリと笑う。
「ほう、そういう事ならよく見ておけ。オレが造形魔法の手本を見せてやろう。」
「一言余計だ。」
「アイスメイク…、」
「!」
グレイはリオンの魔法を繰り出す仕草に驚いた。
〈「話にならん。造形魔法に両手を使うのも相変わらずだ。」〉
グレイは昔のリオンの言葉を思い出していた。
「おまえ…両手で魔法を…。」
グレイがリオンに尋ねるとリオンは静かに笑う。
「師匠“ウル”の教えだろ。」
グレイは昔のリオンではないことを改めて確認した。
「大鷲“イーグル”!!!!」
ズガガガガ
「何。」
リオンから無数の氷の大鷲がレーサーを襲う。それはレーサーの魔導二輪に直撃した。
だが、レーサーは素早く魔導二輪を捨てグレイとリオンに迫ってきた。
「遊びは終わりだ。」
ドゴォン
グレイとリオンが乗っていた魔導二輪に突っ込んできたレーサー。危機一髪の所で攻撃を回避し、すかさず攻撃に移る。
「アイスメイク大猿“エイプ”!!!!」
ブォン
キィン
「大槌兵“ハンマー”!!!!」
ドン
キィン
しかし、レーサーの速さの前ではこの攻撃は無意味となる。
「当たらねェ!!!」
「落ち着け!!!4時の方向だ!!!」
バッバッバッ
尚もレーサーはスピードを緩めない。
「集中すればとらえられん相手ではない!!!」
「集中か…よし!!!」
ばっ
「行くぞリオン!!!!」
「オレの合図で撃て!!!!全力でな。」
グレイとリオンは上半身裸になり集中する。
(「なぜ服を脱ぐ…!!?」)
(「なぜ服をお脱ぎに…。」)
レーサーとシェリーはまったく同じことを思っていた。
「今だ!!!正面50m先!!!!」
「見切ったァ!!!!」
「氷欠泉“アイスゲイザー”!!!!」
「白竜“スノードラゴン”!!!!」
二人は大技を繰り出した。が、しかし、
ギョアアア キィィィ
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