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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第3話 「カードローダー」
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学年の子と大差がない。俺との身長差はかなりのものだ。一緒にいても兄妹や親戚にしか見えないのではないだろうか。

「えっと、じゃあ話を戻そうか。なのはちゃん、身長とか体重をちゃちゃっと入力しちゃって」
「あっ、はい」
「入力し終わったら動かないでね。カメラがトレースするから」

 全ての工程が終了し、無事にカードが完成する。出来上がったカードに少女達は興味深々だ。

「これが私のカード……あのアリシアちゃん」
「カードのこと?」
「うん」
「そうだねぇ、わたしが説明してもいいけど……そこにいるお兄さんに説明してもらって。あんまり話してないみたいだし」

 気が遣える女、と言いたげな顔をするアリシア。別に俺が説明するのは構わないが、最後の部分は余計だろう。そもそも無理に話す必要がないのなら、話しづらい相手と話させる必要はないと思う。

「あのショウさん、説明してもらってもいいですか?」
「ああ、構わないよ。それはパーソナルカードと言って一番の基礎になるカード。ブレイブデュエルではカードの強さが自分の操るキャラクター……《アバター》って言うんだけど、その性能に関わってくるんだ」

 説明のときにカードを拝見させてもらったが、高町のカードは制服姿のカードだった。ランクはN+のようだ。

「このN+って言うのは?」
「それはカードの強さを表す《カードランク》だよ」

 カードランクには《N》、《N+》、《R》、《R+》の4段階があることが確認されている。この上にも存在しているらしいが、今のところ誰も入手できていない。このこともきちんと伝えて、さらに続ける。

「ちなみにNのカードはコレクション用に近いカードだから、ゲームで使うのはN+以上のものを使うようにしたほうがいいよ」
「それって、この武器みたいなものを持ってるからですか?」
「ああ、それはデバイスといってゲームの説明や君達の補助をしてくれる。簡単に言えば、相棒と言ったところかな」

 プレイヤーデータをリセットしない限り自分のことを覚えていてくれるため、親しみやすいように名前を付けるプレイヤーもいる。
 ということも言ってもいいのだが、少女達が早くやりたくて仕方がないとうずうずしているのは見ていて分かる。彼女達の気持ちは理解できるため、説明は最低限に抑えるべきだろう。

「N+にはそれ以外にも防具を着たものがあったりするし、ランクが高くなればアバターの能力も高くなるからゲームを有利に進められる。ランクを上げるにはカードの合成や強化が必要になる……わけだけど、まあ遊んでるうちに覚えるだろうから説明はこれくらいにしようか」

 すると、すぐさま少女達は肯定の意思を示す。特にバニングスは何度も頷いていたため、よほどやってみたいようだ。
 高町以外の
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