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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第2話 「初来店」
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いないだろうからおかしくはない。とはいえ、アリシアを責めることもできないだろう。この手のものは口で説明するよりもやってみたほうが理解できるのだから。

「だいじょ〜ぶ! わたしの妹も凄く上手いんだから。とりあえず遊んでみようよ」
「それじゃあアリシアちゃん、遊び方教えてもらってもいいかな?」
「かしこまりっ♪」

 元気に返事をしたアリシアは、周囲を見渡し始める。停止した彼女の視線の先には、話し合いをしている店員達の姿があった。おそらくゲームのために誰かに協力を頼むのだろう。
 関係のない話になるが、少女達はアリシアの年齢を疑っていたはずだ。それなのに彼女の妹がゲームが上手いという点はスルーした。早く遊びたいから気にならなかったのなら理解できるが、違った場合は予想が付かない。

「それでは助っ人さんを……エイミィ〜」
「ん? はいは〜い。呼ばれて駆けつけエイミィさんですよ〜」

 こんな軽いノリで登場するのがチーフだなんて誰が思うだろうか。大抵の人間は親しみやすいお姉さんくらいで、チーフは別にいると思っているのでは?

「右からアリサ、すずか、なのは。ブレイブデュエルを遊びに来てくれたんだって」

 アリシアに紹介された3人は一斉にエイミィに挨拶をする。元気な挨拶にエイミィは嬉しそうな表情を浮かべて感想を漏らし、アリシアとハイタッチ。このふたりのテンションについていける自信はない。

「案内を手伝ってほしいんだけど……だいじょーぶ?」
「まっかせといて。ちょうど今手が空いてるところだし」
「よ〜し、それじゃあわたし達がばっちり案内しちゃうから。みんなはしっかり聞いててね」

 高町達は仲良くかつ元気に返事をした。それを見たエイミィはしみじみと何かを噛み締めているような表情を浮かべる。その間にアリシアは彼女達にそれぞれ2つのアイテムを渡した。
 ひとつは《データカートリッジ》。ブレイブデュエルのプレイヤーの証であり、様々なデータを記録できる大事なアイテムだ。
 もうひとつは《ブレイブホルダー》。カードデッキを保存するアイテムであり、例えるならばRPGゲームに登場する道具袋のようなものだ。

「ちなみに、なんと!」
「両方とも開店サービスでプレゼントしちゃうよ!」
「その代わりたくさん遊びに来てくれるとお姉さん嬉しいな」
「ありがとうございます」
「こうやって入りやすくしてお客を掴むのね……上手い商売だわ」
「もうアリサちゃん……」

 最近の子供はマセていると聞くが、高町以外の少女達は多方面にマセ過ぎじゃないだろうか。小学生が商売なんて普通は考えないだろう。家の人が商売人なら話は変わってくるが。

「……エイミィが手伝うのなら俺は別のところに行くから」
「え? ダメだよ」

 おかしな
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