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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第2話 「初来店」
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れると誤解されてしまうではないか。

「そんなんだから友達が少ないんだよ……で、あなた達は?」
「え? えっと、その……あの」

 この子、自由だな。人に悪口言っておきながら他人に名前を聞くか普通。栗毛の子、予想してなかった出来事に完全に焦ってるじゃないか。
 というか、そもそも何でアリシアは断定するのだろうか。ロケテストがあったために顔見知りではあるが、交友関係が分かるほど交流があった覚えはないのだが。

「高町なのはだよ。はじめましてアリシアちゃん……えっと」
「好きに呼んでくれていいよ」
「あっ、ありがとうございます。じゃあショウさんって呼ばせてもらいます」

 好きに呼んでくれていいとは言ったが下の名前か……まあ小学生なら下の名前で呼ぶのに抵抗とかあまり感じなさそうだし普通と言えば普通なのか。

「あたしはアリサ・バニングスです」
「月村すずかです。よろしくお願いします」
「あぁ、よろしく」

 印象としては全員礼儀正しい……いや、本来は標準レベルなのかもしれない。アリシアという存在がいるせいか、余計にそう感じてしまうだけで。

「それでなのは達は今日は何を見に来てくれたのかな?」
「えっとね……」
「あたし達、噂の凄いゲームを見に来たのよ」
「でもお店が大きくてどこにあるのか探すのに時間がかかりそうだし、案内してくれると助かるんだけど」
「な〜んだ、それなら早く言ってくれればいいのに」

 言いたくても言えなかったのではないのか。何とまでは言わないが……口に出したらまた脱線する可能性が高いし。
 アリシアを先頭にしてT&Hの中へと入り、高町達の目的のゲームがある最上階へと向かう。最上階には、体感シミュレーションゲーム《ブレイブデュエル》を中心に人だかりが出来ていた。外に出る前よりも増えているように感じるのは、ゲームをした人間も帰らずにまだ並んだりしているからだろう。

「最上階のここが当店自慢の体感シミュレーションゲーム、その名もブレイブデュエルが遊べる場所だよ!」
「うわ〜、さすが目玉商品だけあって凄い人ね」
「ほんとに……」

 バニングスと月村は人の多さに素直な感想を述べる。まあ他の階層に比べれば人数が段違いなので無理もないだろう。ただ高町だけは、人の数に戸惑いや感心を見せる様子もなく口を開いた。

「これってどんなゲームなの?」
「簡単に言うと、3Dで出来たキャラを自分で身体を動かした通りに操って遊ぶゲームだよ。ば〜ちゃるりありてぃ? って感じの名前だったかな。そういうゲームの種類に入るみたい」
「な、何だか難しそうね」
「私達にできるかな……」

 アリシアの説明に金髪と黒髪の少女は不安げな表情を浮かべる。今の説明では、ブレイブデュエルについてあまり理解できて
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