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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第2話 「初来店」
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「お店の人に案内を頼んだ方がいいかもしれないね」
声をかける相手も決まったため、アリシアに声をかけようと視線を向ける。が、先ほどまでいた場所に彼女の姿はなかった。
いったいどこへ行ったのか、と思い周囲を見渡すと、少女達の元へ向かっているアリシアの姿があった。こちらの返事を待たずにひとりで行くのならば、何故俺に声をかける必要があったのか疑問でならない。
「ようこそT&Hへ♪ 何かお探しかな? お姉さんが案内してあげるよ」
アリシアは太陽のような笑顔で話しかけたと思われるが、少女達の返答は沈黙だった。彼女達の表情を見る限り、お姉さんというところに疑問を抱いているのだろう。はたから見ても少女達よりもアリシアのほうが背が低いため、無理もない話だ。
「お店のロゴが入ったエプロンしてるけど……」
「お店の子……なのかな?」
周囲に聞こえないように金髪と黒髪の少女が会話しているが、何となく会話の内容は理解できる。会話に参加していない栗毛の少女も分かっているような顔だ。ある意味苦笑いとも言えそうな顔だが。
――というか、何故アリシアは小首を傾げているんだ。少女達の思考は大抵の人間が分かることだぞ。これまでに年下だと間違われたことがないのなら理解できるが、俺の知る限りそれはないはずだ。
話が進まない可能性を考えた俺は足早に少女達の元へ近づいて行く。店の手伝いをしているのか、アリシアの面倒を見ているのか分からなくなりつつあったが、その疑問は胸の深いところに仕舞っておくことにした。
「君達ちょっといいかな?」
声をかけると、全員の視線が一斉にこちらへ向いた。少女達の顔には焦りや緊張の色が見えたが、アリシアと同じエプロンを着けていることで店員だと判断したのかすぐに消えた。
「何だか戸惑ってる感じだったけど、この子が何か変なこと言った?」
「むぅ、わたし変なこととか言ってないよ」
「君には聞いてない」
俺とアリシアのやりとりが面白かったのか、少女達は笑い声を漏らした。俺達が視線を向けると、怒られるとでも思ったのかすぐに口を閉じ返事をし始める。
「あ、あの、別に変なことは言われてないです」
「ほら、わたし嘘言ってなかったでしょ。あっ、そういえば自己紹介がまだだったね。わたしはアリシア。アリシア・テスタロッサだよ」
ちんまりとした少女は、言い終わるとこちらに視線で挨拶をするように促してくる。しっかりしているように思える反面、実年齢を知らない人間からすれば背伸びをしているようにも見えなくもない。
「俺は夜月翔」
「もうちょっと愛想良く挨拶できないの? そんなんじゃ覚えてもらえないよ」
「覚えてもらわなくていいよ」
俺は臨時の手伝いであってT&Hの人間じゃない。下手に覚えら
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