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落ちこぼれの皮をかぶった諜報員
 第10話 新たな敵はチート吸血鬼!?
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とってこれが当たり前なのか? 教務科の人間は頭に問題があるし。
「しかし、何かあるかもわかりません。しばらく、休んでいった方がいいですよ」
「いえ、そこまでしてもらわなくても結構です。」
「そうですか……何かあればすぐに救護科に来てくださいね」
「分かりました。では」
頭を下げ保健室を後にする。




プルルルルッ!! 

携帯が鳴った。ん? 非通知? 怖いな……。

「はい、もしもし」
「やっほ〜! ゆっくん!! 理子りんだよ!!」
「ビビらせんじゃねえよ!!!!  (#0M0)<ヒドォチョグテルトヴッドバスゾ! (人をおちょくってるとぶっとばすぞ!)」
「何語!? ゆっくんなんて言ってるの!?」
「ああ、いえ、僕の怒りメーターが10をこえたものでつい……」
「ゆっくんて沸点低いんだね……。まあそんな事より前に言ってたお話があるの。すぐ近くのファミレスにいるから早く来てね」




「それじゃあ早速本題に入ってください」
「うん、簡潔に言うと理子とキーくんたちがドロボーやるんだけどちょっと手を貸してほしいんだ」


峰先輩の腕を縄で縛る。
「ええ!? な、なんで!? 縄なんてどこから……」
「何でって…。僕は武偵。おまえは犯罪者。これ以外に理由がいる?」
こんなこともあろうかと、縄をもってきて正解だった。



「ちょ、ちょっと!!」
「はいはい、言い訳は牢屋の中で聞きますから」
「もうそれアウトじゃん!!」
「そもそもまだ何もやってないから!」
「未然に犯罪を防ぐ。ここ、テストに出ますよ」
「あの〜ゆっくん? 理子の話聞いてくれるかなぁ? お願いだから」



「危うく、game overになるところだったよ」
「泥棒が盗む前に捕まるとか斬新ですよね」
「ゆっくん、何他人事みたいに言うね……」
「あ……峰先輩が捕まると僕にも支障が出ることを忘れてました」
「あー、結局自分の保身のことだけなんだ…」
人間だれもが自分の身が大事なんだから、当たり前だろう。


「泥棒が云々の話に前にブラドって実際どういう奴なんですか? この前は大雑把にしか聞いていませんし」
先輩は俯いた。
余程、ブラドとか言う吸血鬼のことが嫌いらしい。
「吸血鬼っていうのはね、不死身なの」
「不死身……死なないという意味ですか?」
「そうだよ。あいつは死なない。だから、戦っても勝てない」
「首を切っても?」
「うん」
頷き、峰先輩は肯定する。


「心臓をバラバラにしても?」
「うん」


「頭をかち割っても?」
「うん」
「それに、ブラドには十字架やにんにくとか、伝承で言われている吸血鬼の弱点も効かない」
「うわああ!!! チート野郎じ
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