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改正版 後悔先に立たず、後に立つべし
12話
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を連れて来ると言ったでしょう。なんであんな事をしたんですか。」
「簡単な事だよ。君の秘密はいつか話さなければ、ならない事だよ。だから、インパクトがある様に演出したんだよ。私なりにね。」
「余計なお世話ですよ。」
「そうかね、君自身かなり普通の人間でない事を気にしているからね。なかなか、話す事が出来ないと思うがね。」
「その可能性が高いね。君は自分の事を化け物と言っていた。それは、負い目を感じているのだろう。
そういった事は話しにくいものだよ。」
「そうね、デリケートな問題だから、自分から言いにくいと思うわ。そう考えると今の騒動は話さなければならないように仕向けたのだから、結果的に良かったと見えるわ。ただ、もっと方法は選んでほしかったけど。」
「戒、私の時話してくれなかった。戒から聞きたかった。」
「それで、私の話を聞いてどう思ったんですか。」
「気にする気持ちもわかるんだけどね。僕にとっては、面白い対象だと思ったよ。それに、いいデヴァイサーになってくれそうだ。」
「そうですね。戦っている時は少し怖かったけど、その後の後ろ姿が何だか寂しそうだったから、恐くなくなったわ。」
「皆さん変わっていますね。」
「そうだね。そう思うよ。」
「そうですね。」

 そう言って、笑いが起こります。
 
「改めて、自己紹介しよう。ジェイル・スカリエッティだよ。好きに呼んでくれたまえ」
「アーニャ・アールストレイム。アーニャでいい。」
「僕はロイド・アスプルンド。ロイドでいいよ。」
「私は、セシル・クルーミーです。セシルと呼んでください。」
「天王寺戒といいます。戒と呼んでください。」

 自己紹介をして、セシルが何かを考え始め、アーニャを見て何かを思い出します。

「アーニャ・アールストレイムって、10か月程前に誘拐された少女じゃないですか。」
「ほ、ほんとかね。」
「ええ、そのとうりですよ。」
「君はロリコンだったのかい、直ぐに警察に連絡しないと。」
「ロ、ロイドさん。」
「あなた、わかっていて言っているでしょう。」
「まあね、それでどんな理由だい。」

 2人にアーニャの中にマリアンヌが居た事、その事を皇帝であるシャルルが知っており、記憶を書き換える事の出来る能力を持っている事、そして、シャルルがマリアンヌを愛しており、皇帝直属の秘密情報局に調べさせている事、アーニャの両親は彼女を疎ましく思い放置していた事を説明します。

「ふ〜ん、君って厄介事にに巻き込まれているね。」
「ですが、そんなことがあり得るんでしょうか。」
「そうだね。戒君と言う存在がいるからね。否定することが出来ないと思うよ。まあ、調べる事が出来ないんだけどね。」
「それは、そうなんですが。」
「確かに、信じがたいものだとは、わかっ
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