12話
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そう言って、場が沈黙します。
お互いに話すことが無く、沈黙を保っていたのですが、しばらくすると「早く行かないかい。」という言葉を皮切りに我慢できなくなってきたのか、ここある事に「行こう。」と言うようになり、少しイラッとしながら待つと8時になる頃にセシルがやって来ました。
「やっと来たのかね。」
「ロイドさん、挨拶とかどうしたんですか。」
「そんなものしてないよ。」
「どうして、そうなんですか。」
「ど〜でもいいからね。」
「苦労されていますね。」
「は〜、すいません。こんな人で。」
「あなたの責任では、ありませんよ。それに、そこのところは理解して勧誘しましたから。」
「僕が、悪いみたいじゃないか。」
私の方に向いていたセシルが急にロイドの方を向くと笑顔で、
「教えましょうかと。」
言うとロイドが、顔を反らして
「結構です。」
言いました。
私は2人に対して、いいコンビだと思った。
「ロイドさんはかなり早く行きたいようなので、そろそろ、行きますか。」
「僕の事はロイドでいいよ。それじゃ、行こう。」
「ロイドさん、そんなこと言っていたんですか。」
「いいですよ。そこまで気にしていませんから。手を繋いでください」
そして、2人が手を繋いだことを確認すると転移した。
前回と同じように倉庫に転移します。
「やはり、空間転移は便利だね。」
「そうですね。どういう原理が働いているのか不明ですが。」
「私自身、自由に転移できるのは、秘密基地だけですよ。だから、秘密基地を経由してここに転移しただけですから。」
「それでもだよ。」
言葉を掛けようとした瞬間、嫌な予感がして振り向くと強化ガジェット2体がビームを放とうとしているのを発見しました。
「なんだね。」
「どうしたんですか。」
「ジェイルは何を考えているんですか。」
素早く2人の前に立ち、フィールドを張り巡ります。
そして、ビームを受け止めます。
「こ、これはいったい。」
「何が起こっているんですか。」
2人は突然の襲撃で混乱している様ですが、ビームを放った強化ガジェット2体が左右反対のアームを振り上げって殴り掛かってきたので両腕で受け止めて、そのまま、2体のガジェットをお互いに叩き付けて、素早く空間倉庫よりE・N・Sを取り出し、念動力を込めて横に振るいます。
それで、ガジェットの2体は切り裂かれ、爆発しそうだったので再びフィールドを張り巡らし、爆風より2人を守ります。
「何を考えているんですか、ジェイルは。」
「手荒い歓迎だね。ところで、あの緑の壁はなんだね。その方が興味があるよ。」
「そんなことより、怪我は無い、大丈夫なの。」
「ええ、大丈
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