第2話 ようこそ、妖精の尻尾へ
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ながら酒や話をしている人達を眺める。
「ねぇラスト。」
「どうした?」
「私達もナツについていこ?」
「は?」
「だって心配じゃない?」
「いやでもマスターが・・・」
「あ奴一人で行かせては尚更心配じゃわい。すまんが、新入り二人で補佐してくれぃ。」
マカロフは軽く承諾したので、二人でナツの後を追いかけることになった。
「おっとその前にそこの!」
「はい?」
「ラストと言ったな、少し話があるんじゃが。」
「すまんルーシィ、先に行っててくれ。」
「うん。(マスターがラストに話?なんか引っかかるわね・・・)」
ルーシィの疑問はミラジェーンや他の魔導士たちも一緒だった。
マカロフとラストは酒場の奥の部屋へ来ていた。
「さて・・・お主が使っている魔法なんじゃがな・・・」
「ダークブリングのことですか?これは換装魔法と同じで・・・」
「主のダークブリングとやらは・・・魔法ではないじゃろ?」
「!!」
それを言われ、ラストは息をのんだ。
「・・・・・どこまで知っているんですか?」
「どこまで知っている・・・というわけではない。主から魔力が感じられんからじゃ。能力系、所持系問わず、どの魔導士にも体内に魔力があるはずなんじゃが、お前さんにはそれがない。なのにダークブリングとやらは魔法として成立している。」
「・・・・・・ギルドに入った早々破門ですか?」
それを聞いたマカロフは静かに笑った。
「確かに、魔法を扱えん者はギルドには入れんのじゃが・・・ワシはそこまで鬼ではない。何か・・・事情があるのじゃろ?」
「あなたに隠し事は・・・できないようですね。」
「ここなら誰にも聞かれん、他言もせん。話してみよ。」
ラストは、マカロフに真実を告げる。
それを聞いた後のマカロフは、驚きを隠せずにいた。
「なんと・・・そんなことが・・・・」
「はい・・・」
「・・・良いじゃろう、その手の依頼も優先的に主に渡すようにしよう。」
「いいのですか?」
「事情が事情じゃ、このままでは・・・この魔法界・・・いや、世界全体の危機じゃ。」
「入って早々、こんな待遇を受けるなんて異例ですね。」
「ハハハ、そうじゃな。ここはいいから、はようナツんとこに行きなさい。」
「はい、では・・・」
ラストは部屋を後にし、ルーシィの後を追いかけた。
部屋に残ったマカロフは・・・冷や汗をかき椅子にもたれかかった。
「まさかの・・・あの古文書に書かれていた記述は本当だったとは・・・・・あ奴なら・・・止められるのか・・・・・・」
第2話 完
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