第六幕その三
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「だからね」
「それで、ですか」
「あの王様は悪いんですね」
「そうなんだ。何とかなって欲しいけれどね」
モジャボロにしてもというのです。
「心から改心して欲しいね」
「全くですね」
「そうなって欲しいですね」
「オズの国の唯一にして最大の驚異なんだよ」
ノーム王の悪だくみが、というのです。
「色々問題のある人がいても改心したけれどね」
「それでもですね」
「あの王様だけは」
「王様っていっても色々なのよ」
ドロシーはこのことは真顔でお話しました。
「それはもうわかるわよね」
「オズの国には沢山の国が中にありますから」
「そのことは」
ジョージと神宝はドロシーにも答えました。
「キッチンランドもパンの国も」
「チョッキンペットの村もこの国もですね」
「沢山の国がありますね」
「他にも種族も一杯いますね」
「イッカク族やトビハネ族とかね」
そうした種族も一杯いるというのです、オズの国には。
「ウーガブーの国もあるわよ」
「ああ、あの女王様ですね」
「軍隊を率いていた」
「アン=アレヤコレヤっていうのよ」
あの女王様のお話にもなります。
「あの人の国もあるし」
「オズの国は中に沢山の国があって種族もいますね」
「オズマ姫の下に」
「我が国もだよ」
兎の王様もここで言います。
「私はオズマ姫に正式に兎の王様と認めてもらった正統な王なのだよ」
「そこがわからないけれどね」
「そうだよね」
ジョージと神宝はまた二人でお話をしました。
「お姫様が国家元首で」
「皇帝より偉いってね」
「オズマ姫は女王様だけれど、エメラルドの都の」
「ウィンキーの皇帝の木樵さんよりも偉いんだね」
「オズの国にはオズの国の法律があるの」
ドロシーが二人にその辺りの事情をお話してくれました。
「だからね」
「それでなんですか」
「オズマ姫の方が皇帝より偉いんですね」
「皇帝は木樵さんがその方がいいと思って名乗ってね」
そしてだというのです。
「オズマが認めたのよ」
「じゃあオズマ姫は皇帝より偉い」
「そうした方ですね」
「そうよ、オズマは特別なのよ」
オズの国でもとりわけ、というのです。
「そのことはわかっていてね」
「わかりました、オズの国のことも」
「そうしたことですか」
「そう、そういうことでね」
ドロシーも笑顔でお話するのでした、そうしたお話の中にも音楽隊の音楽は続いていってそれが全て終わってからでした。
兎の王様は皆にこう提案しました。
「では次のおもてなしは食事で」
「ええ、ではね」
ドロシーが王様の誘いに笑顔で応えました。
「これから皆でね」
「食べよう、それで王女がここに来た理由は」
「もう伝わっていると思うけれど」
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