第六幕その一
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どそれはね」
「それは?」
「過去のことだよ」
今のことではないというのです。
「もうね」
「過去だからですか」
「そう、だからね」
「今の王様はですね」
「明るく暮らしているよ、兎の国の王様としてね」
「もう森に帰りたいとは」
「思わないよ」
全く、という口調での言葉でした。
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