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少年と女神の物語
第八十三話
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き出し、言霊を唱える。

「民よ、甘美なる酒に酔いしでろ。我は酒を持って薬を為し、薬を持って酒とする。今一度命ず。民よ、甘美なる酒に酔いしでろ」

 現れた酒樽を傾けて中身を煽り、ついでに効くかは分からないが足にもかけて傷を治しきる。
 さて、と。

「皆帰ってきたみたいだし、そろそろ戻ろうぜ」
「はぁ・・・そうだな。ボクが当番なのだから、早く準備しておいた方がよいだろう」

 話が纏ったところで、俺たちは地下の出口へと向かった。

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