第八十三話
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はかなり術が使えるから問題なさそうだけど」
「それはそうなんだがな・・・そうだ、せっかくだから試してみないか?」
そう言いながら、ナーシャは地下のほうへと向かって歩いていく。
「試す、って言うと?」
「久しぶりだから、どれだけ使えるか分からないんだ。手合わせといこうじゃないか」
まあ、武器を持つこと自体久しぶりみたいだし、それくらいはしたほうがいいかもしれないな。
そう考えて、俺もナーシャの後に続いて地下に入る。
そのまま向かい合って、俺は槍を二振り作って構え、グレイプニルのアクセサリーをつけて権能を使えなくする。
そして、お互いに見合って・・・同時に走り出した。
俺が突き出した槍をナーシャがハンマーで横から殴ってきたので、折られる前に力を抜いて手の甲で回して、ハンマーを受け流す。
その結果、ナーシャは後ろに跳んで距離をとり、武器を狙わずに直接俺の頭を狙ってくる。
よって、俺は石突きでハンマーと力比べをして・・・一瞬力を抜いて、バランスを崩したところに一気に距離をつめる。
すると、何のためらいもなく足にハンマーを落としてきたので、
「骨ー!!!」
つい叫んでしまった俺は、悪くないと思う。
普通の武器なら、鋼鉄よりも硬いカンピオーネの骨に対して影響を出すことなど不可能だ。
が、今回ナーシャが使っていたのは俺が権能で作り出したハンマー。
蛇殺しの鋼の属性を持っているし、それ以前に神やカンピオーネを相手取るもの。
それが落ちてこれば、もちろんこうなる。
「・・・大丈夫かい?」
「そう見えるんだとしたら、眼鏡かけろ」
「いや、最初こそ叫んでいたが、もうなんともなさそうにしているじゃないか」
「そりゃ、カンピオーネだし」
痛みになれてきた俺が居る。
いやね?なれないとやってられないくらいには死線を乗り越えてきてるし、それはいいんだけど・・・
「・・・そ、それで、その足はどうするんだい?」
「ん?あー・・・放置、ってのはダメかな?」
「ダメに決まってるだろう!?」
思いっきり言われた。
「いやでも、これくらいの傷はしょっちゅうだし」
「その感覚が狂っているんだ。全く・・・そうだな。もしどうしても、というのなら、傷を治してあげなくもないぞ?」
そう言っているナーシャの頬は、赤くなっている。
恥ずかしいなら言うなよ・・・
「大丈夫だよ。すぐに治せるし・・・」
なぜかショックを受けたような顔になった。
むぅ・・・
「・・・そうほいほいとやるわけには行かないだろ?」
「それは、そうだが・・・」
「緊急事態でもないなら、あの方法は使わないほうがいいんだよ。・・・」
そう言いながら手を突
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