暁 〜小説投稿サイト〜
やはり俺がワイルドな交友関係を結ぶなんてまちがっている。
誰がどう見ても、諸岡金次郎は小物である。
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らきょどること間違いなしだぞ。
それ以降、小西というらしい女子生徒があの表情を見せることはなかった。その点についてはよかった。
その変わりなのか、小西が早退するまで質問責めにされたのだが。
「ねえ、雪子。これからどっか、遊び、いかない?」
「え、えっと……誰?」
その場面に出くわしたのは、午前のみの授業が終わった後。転校生恒例の質問タイムもとい羞恥プレイ回避のために速攻で教室を抜け出し、正門で小町を待っている時だった。
帰ろうとする仲良さげな二人の女子生徒のうちの一人に他校の男子生徒がナンパし始めたー。
たぶん、その認識で合っているはずだ。雪子、なんて明らか名前呼んでるけど。きっと彼はストーカーなんだね!
っていうかもう一人の女子生徒が可哀想です…………
とりあえず面白そうなので静観していると、近くで同じく野次馬やっている男子生徒二人が話し始めた。
「あいつ、どこの高校?」
「さあ。よりにもよって天城狙いとはな」
「え、じゃあ、あれが天城? うわ、マジで美人じゃん」
「何お前、知らなかったの? 八高生としてどうなのよ」
「いや、名前と、天城越えに挑戦して敗れていった奴らの武勇伝は知ってたけどさ。実物見るのは初めてだったから。なんつーか、和風美人? って感じだな」
「まあ、天城屋旅館の次期女将だしな」
「あぁ、天城屋といえば、知ってるか? 不倫問題でニュースになってる山野アナ、あそこに泊まってるんだってよ」
「そうなのか?」
「ああ、確かな情報」
「お前、そういうのには詳しいよな……」
「なあ、今から見にいかね?」
「天城達の方は最後まで見ていかないのか?」
「どーせフラれんだろ」
「それもそうか。じゃ、いくか」
そんな風に言って男子生徒たちはさっさと下校して行った。
どうでもいいが、有名人をわざわざ見に行くという感覚は俺には良くわからない。
なぜ人一人を見るためだけに出歩かにゃならん。
不倫に関しても同じ。むしろ不倫のようなニュースが面白いのは、あくまで自分が蚊帳の外にいるからだと言ってもいい。
関わるということは、リスクを負うということだ。
俺には、時間を削ってまでリスクを負いにいく意義が分からない。
何て考えている間に、天城達の方は新たな展開を見せていた。
「いくの、いかないの、どっち!?」
男子生徒が苛立った声で天城に迫っていた。
「い、行かない…………」
天城は怯えたように一歩下がる。そりゃそうだろう、見るからに非リア充な男子に迫られたら、誰だって怖くなる。
だが、男子生徒はそこで諦め
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