原作開始前
《闇》と更識の子供達
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いないことだ。
(まずいな……。この状態で戦闘訓練もしておきゃ良かった……。持久戦になれば確実にこっちがやられるな。……しょうがない、いささかチートくさいが、やるしかないか)
彼方はライドブッカーをガンモードにして、センチピードオルフェノクに至近距離で撃ち込む。流石にきつい一撃だったようで、よろけながら彼方との距離が開く。彼方はその隙にライドブッカーから一枚のカードを取り出して挿入する。
「オルフェノク相手には、やっぱこいつだな!」
《KAMENRIDE FAIZ!》
マゼンタ色の装甲から機械的な装甲に赤いラインが入ったものに変わる。変化したその姿を見て簪は驚愕する。
(ファイズに変わった!?)
仮面ライダーファイズ。巨大企業・スマートブレイン社が開発した外部装置・ファイズギアによって変身した仮面ライダーだ。本来はオルフェノクの王、アークオルフェノクの護衛、つまり近衛兵として造られたものだが、その結果王を守るだけでなく殺すことさえ可能になってしまったもの。原作ではライダーズ・ギアはオルフェノクかオルフェノクに近い者しか使えず、その出力を上げすぎればオルフェノクの身体でも耐えれず崩壊する。人間にとってもオルフェノクにとっても危険なものだ。
ファイズは他のカイザ、デルタと比べ安定性を重視した設計のために出力は低いが唯一フォームチェンジすることが出来る。
簪の驚愕も尤もだ。簪にとっては突然謎の仮面ライダーが自分も良く見ていたファイズに変わったからだ。これまでの平成仮面ライダーに変身することが出来る。これが仮面ライダーディケイドの一番の特徴だ。勿論そんなことを簪は知る余地も無く、混乱する一方だった。
(何でファイズに? さっきまで違ったのに……)
ファイズにカメンライドした彼方はもう一枚カードを取り出して挿入する。
「念のための保険だ」
《ATTACKRIDE AUTOVAJIN》
停めてあったマシンディケイダーがロボットに変形する。これも簪には見覚えがあった。
(確か……オートバジン……)
オートバジン。スマートブレイン社の子会社である、スマートブレインモーターズ製の可変型バリアブルビークルである。
守りを固めた彼方に対してセンチピードオルフェノクが叫ぶ。
「おのれ、ディケイドォォォォオオオオ!」
「あ、ナイス」
「だろう? このタイミングでは言わざるを得ない」
「流石に分かってるな」
何故か敵同士にも関わらず、ネタについて話している。何をやってるんだこいつら。シリアスが逃げ出すだろうが。それに気づかず簪は考える。
(ディケイド……多分それが名前……)
「さて、話は終わりだ。この戦いを終わらせよう」
「そうだな、個人的にはもう少し話して
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