第1部
第1話 我、帰還ス
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は、はいッ?? 間違いありませんッ??
所属不明艦隊…A艦隊の艦艇は、旧世紀の第二次世界大戦時の大日本帝国海軍所属艦艇と一致しましたッ??
長門型戦艦1、球磨型軽巡洋艦1、鳳翔型軽空母1、扶桑型戦艦1、千歳型水上機母艦2で間違いありませんッ??
尚、後続のB艦隊はデータベースに該当ありませんでしたッ??」
モニターに映し出された艦艇……いや、姉達≠見間違えることなどありえない。
現に、各艦の船体には親父の第1024鎮守府所属を意味する1024のマーキングが施されている。
「まるでB級映画だな……」
「所属不明艦隊反転、東進を開始しました」
「B艦隊は依然東進中、速力30ノット。
…ッ、B艦隊が主砲発砲ッ?? A艦隊後衛、扶桑型戦艦に1発命中ッ??」
(…ッ、迷ってる場合かよッ??)
「全艦隊、第一種戦闘配置ッ?? MSデッキの作業班に俺の機体を用意させろッ??」
「…お、おい?? 司令ッ??」
ラトロワの呼び掛けには応じず、ブリッジから飛び出し、エレベーターへ駆け込んだ。
ノーマルスーツを着る暇さえ惜しい。
一刻も早く行かなければならない。
長いようで短かったエレベーターからMSデッキに入る。
「提督ッ?? 何があったんです??」
「話してる暇は無いッ?? 直ぐに出撃するぞッ??」
「あ、ちょ、提督ッ??」
メカニックを押し退けて愛機に取り付く。
コックピットに身体を滑り込ませ、コンソールを叩く。
「提督ッ?? 一応有重力下仕様に設定されてますが、シュツルムブースタのモーメントには充分注意してくださいッ??
最悪、空中分解なんて事もあり得ますッ??
それと武装ですが、ジムライフルとサーベルしか調整が間に合いませんでしたッ??
ライフルの残弾には気をつけてくださいッ??」
「それだけあれば充分だッ?? ……よし、カタパルト開けろッ?? 出るぞッ??」
作業員が蜘蛛の子を散らすように退避し、その脇を愛機が艦を揺らすような地鳴りを響かせながらカタパルトへ向かう。
《ヘイズル=Aカタパルトに固定。
発艦シーケンスを開始します》
「此方ガルム1=Aシーケンス10から25を省略ッ??」
《管制室了解、シーケンス10から25を省略。
シーケンス26をスタート》
『作業班は退避しろッ?? 吹き飛ばされるぞッ??』
コンベアが機体を船外カタパルトへ移動させる。
給油パイプや冷却ノズルが機体から外され、作業員が離れる。
『第1カタパルト、発艦位置へ固定。
進路クリア、オールグリーン。
発艦準備良しッ??』
「了解、ガルム1、ヘイズルで出るッ??」
『御武運をッ??』
機体がカタパルト上を滑り、愛機…ヘイズルは空を舞った。
「間
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