暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第1話 「ホビーショップT&H」
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の中での彼女はフェイトよりも子供なのかもしれない。

「ショウってこういう感じで女の子のことたらし込んでる?」
「もしそうだったら、今頃ここにはいないと思うぞ」
「だよね〜、というかショウって人付き合いとかあまり得意じゃないし」

 確かに誰とでも仲良くなれるわけではないが、なぜそれをこの子に断定の形で言われなければならないのだろう。

「お姉ちゃん、それはいくら何でも失礼だよ」
「大丈夫、大丈夫。わたしとショウの仲なら……ね!」
「ん、個人的にはそこまで親しくなった覚えはないけど」
「ええっ!?」

 アリシア、俺は人付き合いがあまり得意ではないと君が言ったはずだ。
 こんなに驚くということは、内心ではそのようには思っていなかったということなのだろうか。もしそうなら今よりも彼女への心境は変わるかもしれない。微々たるものである可能性は否定しないが。

「結構おしゃべりしたのに……フェイトと一緒にこのお店の注目デュエリストとして頑張って行ってもらおうと頑張ってたのに」
「……嫌ってるつもりはなかったけど、今ので嫌いになってきたよ」
「あぁ〜うそうそ、うそだから!」

 立ち去ろうとした俺をアリシアは即座に引き止めた。現状をプレシアさんに見られでもすれば、間違いなく厄介な展開になるだろう。一般解放までの時間も着実に迫ってきているし強引に振り切るべきか。

「分かった、分かったから放してくれ。俺も自分の仕事しないといけないんだ。時間もなくなってきてるし」
「本当に嫌ってない?」
「嫌ってるならそもそも話したりしない」
「ならOK。じゃあお仕事頑張ってね」
「はいはい」
「フェイト、次のテストに行こうか」
「うん……」
「フェイト? ……はは〜ん、もうちょっとショウとしゃべりたかったんだ」
「ち、違うよ! そんなんじゃ……!」
「ん? どうかしたのか?」
「な、何でもないです!」



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