暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第1話 「ホビーショップT&H」
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だったのだから。
「あっ……」
ふとフェイトと視線が重なった。俺が手伝いに来るということはリンディさん達から聞いているはずなので問題はない。
作業の途中ということもあって軽く手で合図してこの場から離れようと思ったが、フェイトの声によって俺の存在に気が付いたアリシアが振り返った。こちらを見た彼女の顔は、先ほどまでよりも一段と笑顔になる。
「ショウ、おっひさ〜」
手を振りながらそう言った後、アリシアはこっちに来いと手招きをする。
彼女達と面識がないわけでないし、別に行ってもいいのだが……さっきのプレシアさんの様子からして、一緒にいるところを見られると厄介なことになりそうだ。だがここで無視するとあとで絡んできそうだし、そこを見られたほうが面倒臭いような気もする。
「アリシアは今日も元気だな」
「もっちろん。何たって今日の15時から一般解放だからね。元気じゃないと1日持たないよ」
個人的にずっと元気を振りまいている方が疲れると思う。今の状態をキープできるあたり、さすがは子供だ。俺もアリシアとそう年は変わらないし、ただでさえ彼女は相手から実年齢よりも下に見られることが多い。子供と言うと間違いなく怒るだろう。口にしないのが賢明だ。
「まあ今までになかったゲームだから、かなりの人数が来店しそうだしな」
「そうですね。正直凄いと思います、このブレイブデュエル。こんなゲームは初めてです」
「ジャンルは体感シミュレーションってやつだね。ゲームが好きな子はもちろん、身体を動かすのが好きな子も絶対楽しめるよ」
アリシアは会話に参加しながらもきっちりと作業を進めている。何というか、将来は仕事ができる女性になりそうな雰囲気を感じた。余談だが、彼女の傍には愛犬であるアルフと愛猫であるリニス2世がいる。
「うん、私も凄く好きになっちゃったし……色んな人と遊べるといいな」
「その意気、その意気♪ フェイトはうちのエースなんだから頑張ってもらわなくっちゃ」
「う、うん、頑張るよ」
まだ小学生であるはずのふたりだが、考えていることは他の店員と変わらなさそうだ。正直に言って立派な心がけをしていると言わざるを得ない。プレシアさんが可愛がるのも無理はないと思える。
「頑張るのはいいけど、ちゃんと相手に合わせて遊ばないと客が減るかもしれないよ。何たって君はロケテスト全国2位の実力者なんだから」
「は、はい」
「……まあ言ったものの、君なら問題ないと思ってるけどね。アリシアよりしっかりしているから」
「え……まさかここでわたしが貶される?」
くるりと顔をこちらに向けるアリシア。その顔はどことなく不機嫌そうだったので、謝罪の意味を込めて頭を軽く何度か叩いた。こういうことにあまり抵抗を感じないあたり、俺
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