コードギアスR2
0638話
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様の仇に力を貸すような真似を……お許し下さい」
涙を流しつつコーネリアに許しを請うニーナ。
その様子に一瞬唖然とした表情を浮かべたコーネリアだったが、すぐに納得したのだろう。どこかぎこちなく、そっとニーナの髪を撫でる。
「そうか、お前もユフィの為に頑張っていたのだな。あの子の姉として、礼を言わせてくれ」
「そんなっ、私、私は……」
……ふぅ。ここにいるのは野暮だな。
視線をスレイに向けると、スレイもまた同様の気持ちだったのだろう。小さく頷き、コーネリアに目で合図をして第2会議室の外へと出る。そして扉を閉め、数秒後ニーナの嗚咽が廊下まで響き渡る。
「ユーフェミアというのは、あの少女にとって随分と大事な存在だったらしいな」
「だろうな。けど上手くない事態でもある」
「……上手くない?」
俺の言葉に小首を傾げて尋ねてくるスレイへと頷く。
「元々憧れが強かったのが、死んだことによって神格化すらされているように見えるからな。よく言うだろう? 英雄は死んでから使い物になるって。正確な意味は違うだろうが、大体そんな感じだな」
「なるほど。確かにあまり良くない傾向ではあるか」
「それに人見知りというのもあるが、どうしてもブリタニア人以外に対して脅えてしまう傾向がある。これが男だと尚更な」
「アクセルは平気だったのか?」
「最初は脅えられたが、幸い俺は建国宣言の時を含めてそれなりにメディアに露出しているからな。それに、コーネリアと知り合いなのも大きかった」
そんな風にスレイと話していると、こちらへと近付いてくる2人の気配に気が付く。とはいっても、特に警戒する必要は無い。
「レモン、マリュー。丁度良かった。ちょっと場所を移そうか。今は中で取り込み中だし、フレイヤの実物も見たいだろう」
会議室の中で起きている事を説明すると、2人共コーネリアの邪魔をするつもりは無いらしく了承してくれたので、ここにいてもやる事は無いというスレイ共々場所を移す。壁に第2格納庫に向かうと書いたメモを貼り付けて。
第1格納庫でないのは、そこで軽アヴァロン級の解析を行っているからだ。
「で、フレイヤは手に入れられたのよね?」
「ああ。第一次製造分の50発程をな。それとフレイヤのデータに関してもニーナのコンピュータそのものを持ってきたから、それを参考にすればこっちで製造可能だろう」
レモンの言葉に頷き、マリューの方へと視線を向ける。
「ここで聞くのも何だが、シロガネの状態はどうだ? 最終調整をしたままこっちですぐに戦闘だろう? 何か不具合の類が起きていないか?」
「大丈夫よ。建国宣言の時の戦いでは細かい問題が幾つか起きたけど、その辺は既に解決済みだし」
「そうか。なら次に起こるだろう大きな戦いに
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