コードギアスR2
0638話
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「へぇ、誰が来るかどうか分からないと?」
そう言いつつ、扉を開けた途端そんな風に中から声を掛けられる。
そこにいたのは、青い髪をして気の強そうな鋭い美貌を持っている俺の恋人の1人だった。
「スレイ、こんな時間だし別に無理に来なくても良かったんだが」
「恋人がこんな時間に帰ってきたんだから、出迎えるくらいの事は当然だろう?」
唇を微かに歪ませて笑みを浮かべるスレイ。傍目からは冷たい表情に見えるのかもしれないが、俺が無事に戻って来たのを十分以上に喜んでいるのは恋人の俺にしてみれば見間違えようもなかった。
「そうは言っても、この時間だからな。無理をしないようにさせようと思っただけだ。……で、他の3人は?」
「レモンとマリューは戦場から拾ってきた軽アヴァロン級の分析を他の技術班と一緒にやっていたな。コーネリアはムラタと模擬戦をやっていたから、シャワーを浴びてから来るらしい」
ムラタと模擬戦……また、無茶な真似を。
最近では少しずつだが気を使えるようになってきているムラタだ。幾ら多少の魔法は使えるようになったと言っても、コーネリアでムラタの相手をするのはきついだろう。
「コーネリア様?」
俺の背後で話を聞いていたニーナが呟き、そこで初めてスレイは視線を俺からニーナへと移す。
「その少女は? まさかまた拾ってきたとか言わないだろうな?」
拾ってきた。その表現に微かに眉を顰めるニーナだったが、実はそれ程間違った表現という訳では無い。
「ニーナ・アインシュタイン。例のフレイヤの開発者だ」
「ニ、ニーナ・アインシュタインです」
ペコリと頭を下げ、怖ず怖ずとスレイへと視線を向けるニーナ。
どこか小動物を思わせるその仕草だが、そこに愛らしさを見るか、あるいはウジウジしていると見るかは人それぞれだろう。……正直、俺はどちらかと言えば後者寄りだが。
「ほう、なるほど。お前が……」
フレイヤに関してはMAPWに近い兵器だとだけ教えてあった為、大体どんな兵器かは理解しているのだろう。感心したような口調で呟く。
そしてスレイが1歩踏み出したその時、タイミング良くコーネリアが姿を現す。
「アクセル、呼んでいると聞いていたが……なるほど。その少女が?」
「ああ。ユーフェ……」
「コーネリア殿下!」
俺に最後まで言葉を発せさせずに、第2会議室に入ってきたコーネリアへと向かって一目散に駆け寄っていくニーナ。
一瞬、手を懐に伸ばし掛けたコーネリアだったが――恐らく杖を隠しているんだろう――すぐに危険は無いと判断したのか、そのまま待ち受ける。
「コーネリア殿下、私、私……まさかブリタニアがユーフェミア様の件に関わっているとは思わなくて……それで、ユーフェミア
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