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インフィニット・ストラトスの世界に生まれて
心を開いて、妹さん その二
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完成させるために集まっている。
集まって早々さっそく動き出したのだが、俺はビットロボ四機と自分のISの調整を先に終わらせることにした。
一夏はレーザーアームを持ってきてくれとか、超音波探索装置を持ってきてくれとか色々用事を頼まれていた。
その要求に文句を言うこともなく笑顔で答えていたな。
中には一夏に疲れたから胸を揉んでくれと言った強者もいたが、聞き間違いだと思いたい。
そんな光景を眺めながら考えてみる。
原作では簪さんの専用機の完成には、一夏のISのデータや生徒会長のISのデータが使われていたようだが、この世界ではどうなるか。
一夏がセカンドシフトしていない上に、簪さんが原作より弱体化したらあのゴーレムV相手に戦力的に厳しくないか? 原作では五機だったゴーレムだが、俺がここに存在することで増える可能性も捨てきれない。
原作よりも激戦になること想像すると、俺の頭の中を不安感がよぎった。

ようやく自分の機体の目処がたったところで、ちょうど近くにいたのほほんさんに声をかける。

「猫の手は必要か?」

「うんとねー。じゃあー、疲れたから肩を揉んで〜」

俺は一夏ほどうまくないぞと言いつつ手招きをしておほほんさんを呼び寄せる。
とはいっても、俺とのほほんの距離は数歩程度。
床にある何かを跨ぐように大股で近づくと、俺に背を向ける。
俺はそれを見てのほほんさんの肩に両手を伸ばしマッサージを始める。

「お客さん、ずいぶん肩がこっているようですな」

マッサージをしながら、冗談めいたことを言うと、肩こりしやすいとかなんとか。
のほほんさんのプライベートは謎だが、簪さん専属メイドらしからな、学園のほうと簪さんの世話とで大変なんだろう。
しばらくマッサージを続けていると、きもちいいーと言う言葉が聞こえてくる。
その言葉の響きが俺にはとてもエロチックに感じた。

「エロい声で気持ちいいとか言うな。周りにいる人間から誤解を受けるだろ?」

「えー、わたしー、エロい声なんて出してないよー。そう聞こえるのはー、いつもエロいこと考えてるからだよ〜」

俺とのほほんさんのこんな一幕もありつつ、簪さんの専用機は無事完成をみた。

タッグマッチ戦の組み合わせが発表される開会式の日、壇上の壁にデカデカと写し出される対戦表。
総当たりではなく勝ち抜き戦のようだ。
俺は自分の名前を探すが一回戦の組み合わせに俺の名前がない。
確めるようにもう一度と見る。
すると、一番右端に俺の名前があった。
しかも、『シャルロット、ラウラ』対『鈴、セシリア』の勝者と戦う二回戦からの登場になっている。
これはどういうことだろうな。

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