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インフィニット・ストラトスの世界に生まれて
心を開いて、妹さん その二
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せめて愛玩動物とくらいは言ってくれよ。

『四人との模擬戦は見ていたけど、ずいぶんとやるようにはなったみたいだね、それでも予想の範囲内。ボクは絶対キミを逃がさないよ!』

辺りに響き渡るように高らかに宣言をしたシャルロットは両手に武器を構える。
あのゴツくて長い砲身を持つ武器は――ショットガンか。
四人とやりあって俺のISのシールドエネルギーは少なからず消耗している。
そこに高速で武器を入れ換える『ラピット・スイッチ』を得意とするシャルロットが相手か。
歩が悪すぎるぞ。
俺もこの場に一夏を高速で召還したいよ。
ここにいる女子五人はさすがに一夏の前では何かをしようとは思わないだろうからな。
しばらくシャルロットの攻撃に耐えていた俺だが、しぶとく耐えている俺に業を煮やしたのか、全員で襲いかかってくる。
代表候補生一人相手に勝つのは難しくても、負けない戦をするならなんとかなるが、五人も相手ではな。
ついに撃墜された俺は、全機投入なんて大人げないぞ、と愚痴りながら意識を失うことになった。

目を覚ました俺にまず見えたのはどこかの部屋の天井らしい。
よくよく見れば医務室の天井に見える。
顔を動かし辺りを見渡したが誰もおらず俺が一人。
緑髪の眼鏡っ娘で、胸がとても魅力的な、俺にとっては女神さまのような存在がいて欲しかったという希望はあったが、そうはならなかったようだ。
そうならなかったことに少し寂しさを感じながら、俺は身体を動かしてみる。
四肢の無事を確かめるように、ゆっくりと。
あの模擬戦で俺に止めを差したのはシャルロットだったが、一応は手加減してくれたらしいな。
身体に痛みらしい痛みは感じない。
身体にかけてあるものを捲ってみたが、見た目ではたいした怪我をしていないように見える。
せいぜい打撲とか、そんな感じだろう。
俺はほどなくして医務室を出ることになった。
一夏が見舞いに来て悪かったと謝っていたが、俺がなんで謝っているのか理解できず聞き返すと、俺が模擬戦で気絶するまでボコボコにやられたのに違和感を感じて箒に理由を問いただしたらしい。
最初は誤魔化していたらしいが、一夏がしつこく俺をボコボコした理由を聞くもんだから、とうとう最後には白状したらしい。
俺は一夏が気に病む必要はないと言ってある。
一対五の模擬戦なんてなかなかできないからなとも言ったか。

噂では、俺が人の恋路に首を突っ込んで痛い目をみたことになっている日から時は流れてとある日の放課後。
学園の施設内、第二整備室に俺たちはいた。
俺たちとは、俺を含めた一夏と整備課の有志の皆さんだ。
一夏の呼び掛けにより簪さんの専用機を
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