第1話 十六夜 咲夜…だが男だ
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いた僕にある日突然お嬢様に呼ばれたかと思えばお嬢様は僕に一つの命を降した。
「お嬢様…?今なんと?」
思わず聞き返してしまったよ、お嬢様のお言葉が信じられなくて。
普段なら絶対しないのに。
「学校へ行きなさい、咲夜」
学校。
今生で縁も所縁も無かった場所にお嬢様は行けと仰った。
「僕が…ですか?」
「貴方以外誰が居るのよ、これは貴方にしか頼めないわ」
やや呆れたような顔で此方に言ってくるお嬢様。
確かに。
でも何故今更なのか?
理由を問いたかった。
けど丁度その時、僕の脳髄に電撃が迸るような衝撃を受けた。
(これはひょっとしてお嬢様の能力による命…?)
僕は知らないが、十六夜咲夜という人物はレミリアお嬢様が運命がどうたらこうたらで拾って来た筈。
運命を操る程度の能力。
今一どういう能力かは詳細不明だが、レミリアお嬢様の能力だ。
確か未来予知も出来たとか。
僕の知識にはそんな風に記憶されている。
お嬢様はきっと何か未来を視たに違いない。
そして何やら考えもあるご様子。
ならばお嬢様に付き添う完璧で瀟洒な従者としては、従わない訳にはいかない。
黙って従うのみ。
「お嬢様の仰せの通りに」
僕は左胸に手を当て一礼し、お嬢様の自室から退室した。
さて、学校か。
学校かぁ〜。今世では初めて通うなぁ、今から楽しみだ。
あ、色々考え始めたら不安になってきた。
…めーりん、めーりん助けてめーりん!
「えっ、ちょ、咲夜さぁぁん??」
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