赤い彗星のシャア
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「シロウ・イクサバ大尉!!」
「やあブライト、シロウでいいぞ。それよりそんな顔してどうしたんだ?そんなんじゃ彼女もろくにできねえぞ?」
MS戦の後、無傷のガンダムを中心にホワイトベースへの物資の搬入と残された資料の処理を終え、ひと段落着いたところだった。
士郎が左腕の壊れたガンキャノンを整備班に預けてブリッジに上がったところ、ブライト・ノアがその顔を怒りに染めて士郎に向かっていった
「大尉のあなたを少尉の自分が呼び捨てにできるわけがないでしょう!それに女は関係ありません!!
それより一体どういうことですか!?あんな子供をガンダムに乗せるなんて!!」
「それはな・・・勘だ!!」
ブリッジにいた誰もが絶句した。ブライトは連邦の軍事機密に民間人を搭乗させる理由がただの勘であるということに。
他の人は勘という根拠を悪びれることもなく堂々という士郎と先ほどまでに堂々と指揮を執っていたブライトが絶句しているということに。
「勘などといった科学的根拠のないもので・・・」
再び声を出して士郎に説教をはじめようとしたブライトの言葉を士郎の遠くを見る鋭い目つきと静止させる手によって遮った
大したことはしていないが、先程までとは様子の違う士郎にブリッジは静まり返った
「・・・何か来る!それも強力な何かだ!!」
戦場でのみ戦士が見せる緊張感のある態度にブライトは第二戦闘配備につくように指示を出し、士郎に尋ねる
「それも勘ですか?」
「ああ、おそらくこの強大なプレッシャーを感じれたのは俺とアムロだけだろうな」
「それはどういう・・・」
ブライトの追及する声は敵機の接近を知らせるサイレンの音によってかき消された
「敵機接近、その内1機は後続機の3倍の速さで移動しています」
「おいでなすったか」
そう言って士郎はブリッジを走り去っていった。
残されたブリッジでバオロ・カシアスがその突出した1機についてのことを思い出したようだ。
「シャ、シャアだ!赤い彗星のシャアだ!!ルウム戦役では奴の駆るザク1機に5隻の戦艦が落とされた」
この時はまだ誰も知らなかった。ルウム戦役で5隻の戦艦を落としたシャアを後から現れたたった1機の深緑のザクが撃退したこと
そしてそのパイロットがたった今ガンキャノンに乗るべく走り去ったことを
・・・同刻・・・
「弾は入れたな?ガンキャノン出るぞ!」
「しかし、シロウ大尉。ブリッジからの許可が出ていません」
「緊急事態なんだから、そんなくだらねえルール気にしてんじゃねえ!!」
するとハッチが開いたので、未だ左腕のないガンキャノンは右手にビームライフルを持ち、カタパルトに乗った
そして、カタパルトの前に現れた信号機の
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