プロローグ
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頭が理解した。
「ちぃ!フェニックス、コイツは俺たちが抑える!お前は中枢を!」
『ッ!了解した!死ぬなよ!』
マークはコード・フェニックスに通信を送りながら、フェニックスガンダムに装備されている二丁のビームライフルをそれぞれ両手で構え、バルバトスに向けて光条を放っていく。
状況的にマークの指示に従うことが最善と判断したコード・フェニックスは、その事に歯噛みしながらも機体を加速させ、更に奥のエリアに向かう。
奥に進むマスターフェニックスの機体に気付いたバルバトスは、回避行動を取りフェニックスガンダムの攻撃を避けながらも、クナイのような投擲武器をその機影に向かって投げる。だが、そのクナイは横から放たれた光に飲まれることとなった。
その光が放たれたと思われる方にバルバトスが頭部を向けると、そこにはビームマグナムを両手で構えるユニコーンガンダムの姿があった。
バルバトスの注意がこちらに向いた事を確認したマークは、即座にトビアとバナージに指示を飛ばす。
「バナージはそのまま牽制を続けろ!」
『はい!』
「トビアは俺と一緒に奴を抑える、ついてこい!」
『了解!』
指示を出すと即座に返ってくる了承の言葉に心地よさを感じながら、マークは操縦桿を操作し、バルバトスに肉薄すべく機体を加速させた。そしてそれに続くようにクロスボーンガンダムがフェニックスガンダムと共に駆けていく。
未だに続く、ビームマグナムの光の帯とビームガトリングの光の雨による牽制で、回避行動を余儀なくされるバルバトス。
しかし、それでもバルバトスの名は伊達ではないのか、機体を小刻みに動かし、ギリギリのところを回避し続けるその機体は、一方的な攻撃に反抗するように反撃の狼煙を上げる。
自分に接近する2機に気付くと背部に装備されている孔雀の尾羽のようなパーツを円形に展開し、複数のビームを放ってくる。
「トビア!」
『うおおおおおおおおお!』
敵の攻撃がビームであると分かった瞬間、マークはトビアの名を叫ぶ。それに呼応するようにトビアは自らの機体をフェニックスガンダムの前に躍り出させる。
バルバトスの放ったビームは広範囲にビームをバラまく、面制圧の攻撃であった。これは敵が攻撃を避けることができないようにするため、1発1発の威力を弱めた物になっている。しかし、弱くなっているといっても、元々のスペックが破格なその機体が放てば、並のビームライフルを超える威力を叩き出す。
この攻撃は放たれた時点でマークもトビアも避けることはほぼ不可能であった。ユニコーンから放たれるビームガトリングの弾幕が“雨”だとすれば、バルバトスの放ったそれは“津波”なのだから。
機体の正面を覆うほどのビームの壁に対して、しかし2機は防御するのでは
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