第二章
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「一緒に遊ばない?」
「うん、いいよ」
お友達はナトキンににこりと笑って答えました。
「それじゃあね」
「じゃあ何をして遊ぼうかな」
「木の実を取ってね」
「それで食べるの?」
「食べられる木の実は食べてね」
そしてだというのです。
「食べられない木の実は蹴って遊ばない?」
「ボールにしてだね」
「うん、そうしてね」
「サッカーをするんだね」
「食べられる木の実はそのまま食べていいけれど」
それでもだというのです。
「食べられないのならそうして遊ぶしかないじゃない」
「それもそうだね」
「そう、だからね」
「わかったよ、それじゃあね」
こうお話してでした、そのうえで。
ナトキンはお友達と一緒に木の実を取りに行ってです、実際に食べられる木の実は食べてなのでした。食べられない木の実はです。
後ろ足で蹴り合って遊びました、その木の実でサッカーをしたのです。
そうして遊びながらです、ナトキンはお友達に言いました。
「ねえ、サッカーもいいけれどね」
「何かな」
「ラクロスとかもどうかな」
こう言うのです。
「棒を持ってきてね」
「ラクロスだね」
「うん、それもしない?」
「それならもっと小さい木の実の方がいいよ」
お友達はナトキンにこう提案してきました。
「今の木の実はラクロスをするには少し大きいから」
「そうだね、じゃあね」
「小さな木の実も探してね」
そうしてとお話してでした、そのうえで。
二匹で探してでした、ですが。
ラクロスに使えそうな棒は見つかりました、しかし小さな木の実は見つかりません、それでナトキンはこう言うのでした。
「ちょっとお願いしてみようかな」
「お願いって?」
「近くにマグナスおじさんがいるじゃない」
二匹と同じりすです、そのおじさんにというのです。
「あのおじさん木の実を集めることが好きだから」
「だからなんだ」
「そう、小さな木の実も持ってるかも知れないから」
「おじさんにお願いしてだね」
「そうして借りてね」
「ラクロスをしようっていうんだね」
「うん、どうかな」
こうお友達に提案するのでした。
「おじさんにね」
「いいね、おじさんなら持ってるかもね」
お友達もナトキンの言葉に頷いて同意しました、そうしてでした。
二匹でマグナスおじさんのところに行ってです、ですが。
おじさんのお家がある木の前に来たところでなのでした、ナトキンはふと立ち止まってそのうえでお友達に言いました。
「実はね、僕ね」
「?どうしたの?」
「いや、お家が出る前にお母さんに言われたんだ」
「お行儀が悪いってかな」
「うん、態度がね」
このことを言うのでした。
「言われたんだ」
「うん、そのことだけれど」
「
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