一閃の光
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そこには龍使いがいた、その姿は依然見たものとはまた違っていた。以前の姿が《獣》だと表現するならば、今の姿は《焔》という言葉がよく似合う。
紅蓮の炎を纏ったような赤い和服とチャイナ服を合わせたようなその服には龍の紋章が刻まれていた。髪は橙色に染まり、瞳も橙色に染まっていた。
「状況は?」
「見ての通りだヨ」
アリシャが言うように状況はかなり分が悪い。その状況を見て龍使いは、
「なるほど、了解。じゃあアリシャさん、サクヤさん」
「何だ?」
「何?」
「一分もたせてください、活路を開きます!!」
その言葉にアリシャとサクヤは驚愕した。しかし、何故か彼が言うことは信じられる気がした。
「分かった、君に任せよう!!」
「頼むヨ!!」
「了解!!」
龍使いは後ろに後退、地面に降り立つ。
「やるぞ《フラム》、砲撃!!」
「ガァアアアア!!!」
龍使いがそう叫ぶとがアーチェリーが出現し、それを構えると瞳に十字線が刻まれた。
「標的ロック。風、重力、空気抵抗による誤差を修正。出力、10%、40%、60%、75%、80%、90%、95%、100%!!」
矢は橙色の光を纏い、眩く輝く。そして、視界には《SYSTEM All CLEAR》と表情される。そして
《LIMITER CANCELLATION》と表示された。
「今だ!離れろ!!」
龍使いがそう言うと、目の前の軍勢は射線を空けた目の前には白の騎士しか居なくなった。
そして───。
「紅蓮の光となれ!!クライシスブレイク!!!」
放たれた閃光はやがて巨大なビーム砲へと変わり、白の騎士たちを一瞬で消し去った。
「行け、キリト!!その手に未来を掴みとれ!!!」
「ああ!!」
キリトは直ぐ様上空へと消えていった。龍使いの変身は解け、伸びをする。
「ファーストフェイズ終了。さて、セカンドフェイズと行こうか・・・」
そう言って龍使いは姿を消した。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
「ほう、あの軍勢を破ってきたか・・・」
「はい、あと少しで姫様に辿り着くかと」
妖精王オベイロンは手下のものの報告を受け、再びウィンドウに目を落とした。
「フン、まあいい。丁度試したいプログラムもある」
「重力魔法ですか?」
「それもあるがな・・・シルビア、君の出番だ」
オベイロンは指を鳴らすと奥の暗闇から一人の騎士が現れた。
西洋騎士を彷彿とさせるその姿とは裏腹に、全身が黒々としていた。
「君に最初の命令を下す、《侵入し
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