暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜十一番目のユニークスキル〜
唯一無二の不確定因子
第十四話 戦乙女
[1/3]
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
俺は、オーラで小太刀を作るのと同時に床ぎりぎりの高さを一瞬にして駆け抜け、真正面からライトの懐まで踏み込むと、右手の剣をふるった。ライトはその剣の軌道の反対を沿うように黒い刀をふるって迎撃する。あたりに甲高い金属音が響いた。
俺はそのまま燃え上がるような激しい剣戟にもつれ込むが、ライトは笑みを浮かべたまま、見事な剣捌きで俺の激しい斬撃の全てを防ぐ。
はたから見れば、今の状態でも目が追いつけないほどに激しい斬撃を放っているのだが、俺はさらに加速するようにその激しさを増していった。
しかし、それでもライトのHPを減らすことはできない。それどころかライトの表情は笑みから余裕の表情に変わっていた。まるであざ笑うかのような態度に俺は歯ぎしりする。
(こんくらいは余裕ってか。上等だ、じゃあこれならどうだ!?)
俺は短剣から槍、槍から片手斧、片手斧から両手剣、両手剣から刀へと、間合い、威力が全く異なる武器に次から次へと変化させ、再び剣戟の嵐を起こした。ようやく目の前の男の顔から余裕の表情が消えた。が、それは余裕が消えただけであったのか、俺の斬撃は全て先ほど同じように捌かれた。俺は舌打ちをすると、無理やり鍔迫り合いに持って行った。
ギギギと、刃同士が引っ掻き合う音が鳴る。
「てめぇ、なんで反撃をしてこない!?」
「アハハ!! する必要がないからだよ。果たしてその攻撃いつまで続けていられるのかな?」
ライトの顔には面白いものを見つけた子供のような笑みが浮かべられていた。
(こいつ・・・・・・このスキルがHPを使って発動してることに気付いてやがる! さっきから必要以上に深追いしてこないのは効果が切れるまでの時間かせぎか!!)
HPバーをみると、すでに赤く染まっていた。まもなくこのスキルは強制解除される。そうなれば俺の負けだ。HPが減少するのと、結晶が使えなくなる以外に、このスキルには長時間発動した時のみ、起こるもう一つの副作用があるからだ。
そして俺は、すでにその副作用の条件をクリアするくらい長時間スキルを発動している。
俺はスキルが切れる前に蹴りをつけるべく、鍔迫り合いをしながら、右手の小太刀を大鎌に変化させる。
形状が全く違うものに変えることで予想外のところから攻撃加える。変化とともにライトの顔横に大鎌の切っ先が現れる。それと同時に大鎌の取っ手を両手で握り、右から左に振るった。しかし、ライトはそれに一瞬驚きの顔見せただけで、すぐさま上体を後ろに傾けそれを躱す。
そのまま後方へ倒れながら地面に手を着き、バク天を二、三転繰り返して距離を取った。
「逃すか!!」
俺は大鎌の形状から持ち手のついた巨大な円形の刃、圏に変化させて、投げつけた。同時にそれを
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ