暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜十一番目のユニークスキル〜
唯一無二の不確定因子
第十三話 白銀のオーラ
[3/3]
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
はやく、はやく消えて・・・・・・じゃないとリオンが・・・・・・)
その時、二つの風が吹いた。一つは、白と赤の色彩を持った風。もう一つは黒の色彩を持った風だった。
白と赤の風の主は、心配そうな顔をしながら、アリスのすぐそばにひざまづいた。
「アリスだいじょうぶ!?」
アリスは突然アスナが現れたことに驚きの顔を見せていたが、すぐにはっとした表情に変わる。
「アスナ! 私よりもリ・・・・・・」
リオンの方を!!
と叫ぼうとしたその寸前、アスナがぽん、と肩に手を置いて言った。
「リオンくんは大丈夫だよ。キリトくんがいるから」
「キリト・・・・・・もですか・・・・・・?」
その呟きにアスナは小さく頷くと、右手でポケットから二つの結晶を取り出し、左手をアリスの胸に当てて「ヒール!」と叫んだ。二つの結晶が砕け散り、アリスのHPバーが一気に右端までフル回復し、デバフアイコンが消滅した。それを確認したアスナは、キリトとリオンの方に目を向ける。
「相手が例えあの殺人鬼のPoHでも、攻略組でトップクラスのあの二人なら絶対に大丈夫だよ」
二人に絶対の信頼をよせるアスナを見ながら、アリスは身体を起こすと、近くに落ちていた山吹色の刀身を持つ長剣を強く握りしめた。そして誰にも聞き取れない程の小さな声を漏らした。
「大丈夫だといいのですが・・・・・・」
◆
俺が覚悟を決めて、あるスキルを使おうとした時、黒い風が吹いた。
そちらに目をやると、そこには左頬に不敵な笑みを浮かべたキリトがいた。
「助けに来たぜ、リオン」
「キリト・・・・・・! お前なんで・・・・・・?」
「細かいことはあとだ。とりあえず今は」
途中で言葉を切ったキリトはPoHとライトの方を見る。その行動で何を言いたいのかを悟った俺は、習うようにキリトと同じ方向に目を向け、言葉を続けた。
「ああ、そうだな。まずは」
「「あいつらを片付ける!!」」
二人は同時に叫び、地面を蹴った。
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ