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ソードアート・オンライン〜十一番目のユニークスキル〜
唯一無二の不確定因子
第十二話 白い背中
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もに、一撃の威力を武器の価値分引き上げる。壁に叩きつけて不快感をお前に与える方法としては手っ取り早いだろ。そして二つ目は簡単だ。俺に武器は必要ない」


 最後の言葉とともに風が突然、対峙する二人のあいだを鋭い音を立てて吹き抜けた。


「頼むから死ぬなよ。お前は殺すよりもこのゲームが終わるまで黒鉄宮に叩き込んだ方が薬になりそうだからな」


 リオンの瞼が、すうっと閉じられた。これまで無表情を貫いていた口元に、かすかな笑みが滲ませながら。そして、ゆっくりと目を開けると一言、静かに発音した。




「アルキミア・アーマメント」






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