第1話 妖精の尻尾のサラマンダー
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ラストは後ろで苦笑いしかできなかった。
そして二人はベンチで雑誌を読んでいた
雑誌の名は「週刊ソーサラー」と呼ばれる魔導専門誌だ。
「また妖精の尻尾が問題起こしたの?」
「ああ、デボン盗賊一家壊滅するも民家7軒も壊滅・・・だそうだ。」
「あっはははは!やりすぎー!!」
ルーシィは腹を抱えて笑い転げる。
「あ、グラビア!ミラジェーンなんだ。」
グラビアコーナーに掲載されていたのは、水着姿のミラジェーンだ。
「妖精の尻尾の看板娘だよな?」
「うん・・・この人でもムチャクチャやっちゃうのかしら?」
「か、考えたくない・・・・・」
「でもどうやったら妖精の尻尾に入れるんだろ?」
「やっぱり面接とか、試験とかあるんだろうな・・・凄腕の集まるギルドだし・・・」
「でも、魔導士ギルド妖精の尻尾・・・最高にかっこいいなぁ・・・!」
ルーシィの嬉しそうな表情にラストは微笑んだ。
そこに
「へぇー・・・君達妖精の尻尾に入りたいんだー。」
草むらから突然、先ほどあったキャラ男・・・もとい火竜が現れた。
「さ・・・火竜!」
「ていうか何で草むらから?」
「いや〜探したよ。君のような美しい女性をぜひ我が船上パーティに招待したくてね。」
「おい、俺のことは完全無視か・・・!」
火竜はラストを無視し、魅了を使いだす。
「魅了なら効かないわよ!その魔法の弱点は“理解”。それを知ってる人には魔法は効かない!」
「やっぱりね、目が合った瞬間、魔導士だと思ったよ。いいんだ、パーティに来てくれれば。」
「行くわけないでしょ!あんたみたいなえげつない男のパーティなんて!」
「え、えげつない僕!?」←えげつない
えげつないプレートが心に刺さり火竜は少し落ち込む。
「当たり前だろ・・・その魅了が証拠だ。そこまで騒がれたいか?」
「あれはただのセレモニーさ、パーティの間セレブな気分でいたいだけさ。君だって女の子達にチヤホヤされたいだろ?」
「ない。」
「つまらない男だねぇ・・・」
そう言われラストのおでこに怒りマークが数個できた。
「有名な魔導士さんとは思えないおバカさんね。行きましょ、ラスト。」
「ああ。」
二人が立ち去ろうとし、火竜は慌ててひきとめる。
「ああ、君!妖精の尻尾に入りたいんだろ?」
妖精の尻尾
その単語が耳に入り二人は足を止める。
「妖精の尻尾の火竜・・・・聞いたことないかね?」
「・・・・・ある!」
妖精の尻尾の火竜とは、さきほどあったデボン盗賊を壊滅させた魔導士のことだ。
「あんた妖精の尻尾の魔導士だったの!?」
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