第1話 妖精の尻尾のサラマンダー
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「でもねでもね!ギルドってのは世界中にいっぱいあって、やっぱ人気のあるギルドはそれなりに入るのが厳しいのね。あたしの入りたいトコはね。もうすっごい魔導士がたくさん集まるところで、ああ・・・どうしよ!入りたいけど厳しいんだろーなぁ・・・」
「テンション高いねルーシィ。」
「いあ”・・・「あーゴメンねぇ魔導士の世界の話なんてわかんないよねー!」
ナツは何かを言おうとしたが、ルーシィの言葉により遮られた。
「でも絶対そこのギルド入るんだぁ。あそこなら大きい仕事たくさんもらえそうだもん。」
「あのギルドに入るのが夢だもんな、ルーシィ。」
「ほ・・・ほぉか・・・」
「よくしゃべるね。」
ナツとハッピーはルーシィに少し圧倒されていた。
「そういえば・・・あんたたちは誰かを探してたみたいだけど・・・」
「ああ、イグ・・・なんだっけ?」
「あい、イグニール。」
「火竜がこの街に来るって聞いたから、来てはみたけど別人だったな。」
「火竜って見た目じゃなかったんだね。」
「てっきりイグニールかと思ったのにな。」
「見た目が火竜って・・・どうなのよ人間として(汗)」
ルーシィとラストは青筋を立てる。
「ん?人間じゃねぇよ。イグニールは本物の竜だ。」
ナツがそう告げた瞬間、ルーシィとラストは思いっきりビックリする。
「ほ、本物のドラゴンだって!?」
「そんなの街の中にいるハズないでしょー!?」
そうルーシィに言われた瞬間
「「!!」」
電撃が走り(そうだ!)と言いたげな顔をして驚く二人。
「「オイィィィィ!!今気付いたって顔すんなー!!」」
ルーシィとラストは同時にツッコミを入れた。
「あたし達、そろそろ行くけど・・・ゆっくり食べなよね。」
「代金はここに置いておく。じゃあな。」
ラストとルーシィは席を離れ、店から出ようとする。
「ありがとうございました・・・・・あ!?」
ウェイトレスがルーシィの後ろを見て驚き、二人はふと振り向くと
「ごちそう様でした!!」
「でした!!」
土下座しているナツとハッピーが見えた。
「やめてぇぇ!恥ずかしいから!!」
ルーシィは叫び、ラストは汗をかいたまま黙っていた。
「い・・・いいのよあたしも助けてもらったし・・・おあいこでしょ?ね?」
「あまり助けたつもりがないトコがなんとも・・・」
「あい、歯がゆいです。」
「あ、そうだ!」
ナツは何かお礼を思いついたようだ。
「これやるよ。」
出したのは、先ほどであった火竜のサイン色紙
「いらんわ!!」
ルーシィは叩き返した。
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