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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
乙 H
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某所温泉、女風呂。
日ごろの疲れを取ろう、という企画で“ノーネーム”のメンバーは温泉旅行に来ていた。
「ふぅ〜・・・確かに、たまにはこうして休まないといけないわね。」
「はい。いつも気を張っていては、いつ切れてしまってもおかしくないですし。」
「それについては、一輝様が一番心配なのだがな。」
「だね〜・・・やっぱり私、男湯の方に行って、」
「やめろ。一輝様が余計に疲れるだろう。」
当然ながら、一輝一行も来ている。
普段から別行動が比較的多めになっている一輝も、今回ばかりはのんびりとしているだろう。
「にしても、面白い温泉よね・・・」
音央が見る先では、温泉の水面から撥ねる水の魚が居た。
「確か、スクナビコナという神様による設計でしたっけ?」
「そう言ってたね〜。黒ウサギのお姉さんも今そう言ってるし、間違いないと思うよ?」
そして、音央と同様に珍しそうに見ている鳴央と、一輝と一緒に風呂に入った際に見ていて、さほど珍しそうでもないヤシロが答える。
「スクナビコナか・・・一輝様は色々やらかした英雄、と表現していたが・・・」
「何、その一輝評価・・・それに、この感じならそうでもないんじゃないかしら?」
「そのようだな、っと。」
そして、いつの間にか背後に回っていた白夜叉をスレイブが手刀で殴りあげ、音央が茨で捕らえて黒ウサギに向けて投げ飛ばす。
「のわっ・・・だがこれはこれで役得ぶべら!?」
そして、そのまま黒ウサギによって殴り飛ばされた。
「ちょっと音央さん!何で黒ウサギに向けて投げたのですか!?」
「え・・・だって、ここは黒ウサギに向けて投げる場面じゃないの?」
「ちがいますよ!?」
「「「え・・・?」」」
「何で耀さんに飛鳥さんまで不思議そうなんですか!?」
相変わらず、黒ウサギの突込みには切れがあるのだが・・・いかんせん、問題児二人と一輝の影響を受けてきている音央が相手では分が悪い。
「そういえば、そっちの四人は一輝君のこと、どう思ってるのかしら?」
そして、そのタイミングで飛鳥が四人に向けて質問をした。
「どう思ってる・・・というのは?」
「異性として、じゃないの?」
耀の一言に、約三名の顔が真っ赤になった。
温泉であることとは、一切関係ないだろう。
「ちょ、耀!何言ってるのよ!?」
「いや、何言ってる、って・・・さすがの私でも、見てれば分かったし」
「黒ウサギも聞きたかったです!さあさあ、せっかくの温泉なのですから!ガールズトークとまいりましょう!」
そして、そのまま野次馬根性丸出しの三人と面白が手来たレティシア、リリによって追い詰められている。
「あはは〜。三人とも初心だなぁ・・・私はお兄さんのこと、好きだよ
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