暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D〜小さな赤龍帝〜
第0章 転生世界のチャイルドドラゴン
第5話 入学! 駒王学園
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魔の。天使には天使の。堕天使には堕天使のといった具合に。
 そして学園から感じられる匂いは悪魔のものだった。この学園に悪魔がいるのは間違いない。それもただの悪魔じゃない。匂いの強さから察するに恐らくかなり力の強い悪魔だ。さらに厄介なのは匂いが一つではないことだ。他にも強い匂いを感じる。今この学園にいる悪魔はひとりじゃない。
 もしその悪魔たちが好からぬことを企んでいたとしたら、何としてでもそれを阻むというのがこの学園に入学したもう一つの理由だ。
 まあ何もないならそれに越したことはない。悪魔だからと言って必ずしも悪事を働いているとは限らない。それは偏見であり早計というものだ。
 ま、しばらくは様子見になるだろう。
 それはそれとして………。

「「ハーレム!ハーレム!ハーレム!」」

 未だに拳を空に突き上げながら耳を塞ぎたくなるような単語を連呼しているこの猿公(えてこう)どもをいい加減黙らせるとしよう。そろそろ人が集まりだしてきたことだし。
 俺はさり気なく二人の間に入り込んだ。そして―――

「オグッ!!」

「ゴヘッ!!」

 内臓を突き刺すような肘鉄をエロ猿二匹の鳩尾に見舞ってやった。
 ほんの少しばかり龍通力で強化した俺の肘鉄を受けて松田と元浜は腹を押さえたまま糸の切れた操り人形のように地に伏した。体は小さく震えており俺の肘鉄の威力を物語っている。

「そこで一生妄想(ユメ)見てろ。猿公ども」

 ようやく静かになった猿二匹をその場に残して俺はクラス発表を見るべく歩くのを再開した。




 ――――〇●○――――




 あの後クラス発表を確認した俺は教室での担任の話を聞き終えて今は学園の地理を把握しておこうと思い散策中だった。
 ちなみにクラス発表を見たとき松田と元浜も同じクラスだった。つくづく腐れ縁というのは切れにくいものだ。

「にしてもあいつらは、口を開けばハーレムハーレムと。そんなに良いもんかねぇ」

 普通にしてりゃあそれなりにいい奴らなんだけどなぁ。

『オレとしては雄が雌を求めるのは自然な本能だと思うがな』

「別に俺だってハーレムを否定する気はねぇよ。世の中には一夫多妻制ってのもあるわけだしな」

 ただあいつらはハーレムを男の夢みたいに語っちゃいるけど、俺はとてもそんな風には思えないってだけだ。

「大体ハーレムってのはな、作るのはもちろん維持するのだって大変だ。よっぽどの甲斐性持ちでもない限りな。そもそもハーレムの絶対的な前提条件は相手の女たちにそれを納得させることだ」

 誰にだって好きな相手を独り占めしたいという独占欲はあるものだ。それを上手く抑えてなおかつ不平不満のないように接しなければならない。あの二人にそんな器用な真
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