第三章 孤独だった者たち 〜海鳴 闇の書事件〜
第二話 騎士と剣士
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まじか.....先生いったい何やってるんだ
ーー神凪流
初代創始者はまだ運命を背負う前の神崎 凪
今まで体系化されていなかった剣の技を自分自身で体系化した原初の剣術流派だ
数多のカケラに伝わっている剣術も元をたどればここに行き着くだろう
だがこれは普通の流派とは違う
技 すなわち奥義などは一切教授しない
するのは基本の型と歩法。あとは自分で探すか先生の動きから盗むしかない
故に継承はされない。神凪流は2代目なんかはいない
だから今伝わってるものはすべてこれから乖離しているかもしれない
しかし基本はここから始まっている
では正当後継者とはなにか
だいたいの門下生はここを出た後、自分の流派を開いた。しかし希にこの神凪流を極めようとした人間もいた
それはゴールの見えない旅のようなものだ。なにせそんなものを教えてくれる人はいないし、奥義も自分で編み出していかねばならない
そこで先生がとったのはある2つの奥義を修得すること
一つは剣人一体
もう一つは....
「この感覚.....テスタロッサが来たのか?」
俺は覚えのある魔力を感じられたので認識を広げてみたらどうやらテスタロッサがいるらしい
ヴィータと戦っているか。たぶん今はまだ勝てないだろう
はやく援護にいかなきゃ
「悪いがここを通す訳にはいかない。そのことが嘘であれ真実であれ、私はなすべきことをなすだけだ」
「なら俺は押し通らせてもらうよ」
シグナムは剣を鞘にしまい居合い抜きの体制。それに対して俺はカウンターを仕掛けようと思った
そう思い流転を準備しようとしたとき、向こうのデバイスがなにか薬莢のようなものをはき出した
その瞬間、魔力がふくれあがり、危険なものだと感じ取れた
(これは....炎熱反応か!まずい魔法が入ると流転は難しくなる。どうする.....)
流転は範囲攻撃に弱い。それに今アルティメイタムを使えば確実にダメージがこっちに通る
どうする......考えろ.....
<雪月花をつかってください>
「な.....それはどういう意味かわかってるか?」
今まで雪月花をつかってもアルティメイタムが壊れなかったのは魔力を通して強化していたからだ
それができない今使えばどうなるかは自明の理
<自分のせいであなたが負けるのだけはいやだ。それに....壊れてもなおしてくれるでしょう?相棒>
.......俺はどうやらアルティメイタムのことを過小評価していたらしい
こいつはただのAI付き武器なんかじゃない
立派な戦友だった
「そうだな。この間はごめん、ちゃんと使ってやれば良かった」
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