アジト
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魔法科高校を襲撃した謎のテロリストは全て駆除された。
駆除と言っても身動きを止める程度、怪我をしている者をいればしていない者もいる。
それでも死人が出なかったのは奇跡と言える。
これで全て終ったと無月は考えていた。
だがそれは間違いだ。
とあるウィードの言葉でそれは終わりと言うより始まりとも言える何かが始まろうとしていた。
「テロリスト達はおそらく、そう遠くない場所に潜んでいると考えられます。」
それが司波 達也がとある生徒の事情聴取で放った言葉
その言葉を聞いた生徒は驚愕した。
彼は何を言っているんだ?
テロリストから学校を守り抜き一段落着いたと思ったらテロリストはそう遠くない場所に潜んでいると言う。
それは余りにも推測が進み過ぎているのでは?
そう事情聴取の為に集まった生徒達の半分以上は思うだろう。
だがその中でも切れ者達はそれを言わずともそれを察していた。
いや、解っていたと言った方が正しいのかもしれない。
そして達也は色々と訳の解らん話やら何やらでそのテロリスト達を駆除しに行くと言ってきた。
大半の生徒は危険過ぎるこれ以上は無理、警察に任せた方が良い。
だが達也は引かなかった。
そして結局、俺達はテロリストのアジトへ向かう事となった。
「この道を真っ直ぐ進めば目的地です。」
達也は当然そうに的確に言う。
テロリストが潜んでいるのは魔法科高校から徒歩で一時間も掛からない場所に有る廃墟
ここからなら地図がなくても目でも見える何年も使われていない古びた工場が
「それにしても君まで来ることはなかったんじゃないか無月?」
車の中で吐くのを物凄く我慢してそうな少年無月 零に言う。
「こ、ここまで来たら。
い、行くしかねぇだろ、そのテロリストブランシュのアジトへさー」
今にでも吐きそうなのか口元を抑える。
しかも途切れ途切れの口調、連れてきて良かったのか?
と自分でも変に考えてしまうくらいに
「てか、お前は良かったのか?」
「何がだ?」
「テロリストをとっ捕まえるのをだよ。」
一応、テロリストを抑えると言ったのは達也だ。
それが行かないと言えばピエロに等しいが達也はウィード 二課生だ。
口だけ言って俺は行きたくないと言っても別に誰も怒らないし怒る気もないだろう。
それなのに達也は顔色を変えず普段通りに居る。
「俺がいいだしたんだ。
俺が行かなくてどうする?」
ごもっともの回答が返ってきてそうですねとしか言いようが無い。
確かにそれはそうなんだが、そう納得するしか無い。
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