コードギアスR2
0637話
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。それでも少しの距離を開けているのは、やっぱり俺を……というか、ブリタニア人ではない男を信用は出来ないからだろう。それでも西洋人の容姿をしているからこそ、拒絶反応はあまり強くないんだろうな。
そのままフレイヤの保管場所のある位置をニーナから聞き、驚きで声を上げないように口を押さえるように言ってから影のゲートを使い、第一次製造分のフレイヤがある保管所へと向かう。
「……本当ならここに入るのには凄く厳重なチェックがあるのに……」
フレイヤ保管庫への侵入がものの数秒で完了した事に、唖然とした表情を浮かべながら周囲を見回すニーナ。
そんなニーナを放って置いて、保管庫の中へと視線を向ける。
フレイヤ弾頭が1つずつ個別にケースの中に入れられて積み重なっているその様子は、確かに厳重と言えば厳重なのだろう。実際この保管庫に入るには手続きが幾つも必要なようだし。
「でもまぁ、俺にしてみればそんなのは関係無いんだけどな」
呟き、そのままフレイヤの梱包されているケース諸共に次々と空間倉庫の中に収納していく。このケースも開くにはパスワードやら特定の鍵が複数必要なようだが、この辺はニーナが知っているだろうし、それが無理でも技術班に任せれば大丈夫だろう。
そして約50個のフレイヤ弾頭を1つ以外全て収納し終え……
「さて、ニーナ・アインシュタイン。お前の最初の仕事だ。このフレイヤをここで起爆させて、ダラス研究所そのものを消滅させるようにしろ」
「……え?」
「悪いが、踏み絵だと思ってくれ。それと、お前がこの後でブリタニアに戻れなくするという意味もある」
「でも、そんな……」
「それに、フレイヤの発動でダラス研究所が消滅したとなればシュナイゼルもフレイヤの危険さを理解するだろうし、更にこのダラス研究所にあるフレイヤの情報そのものも闇に葬れる」
「……」
「どうした? ユーフェミアの件でコーネリアに会いたいんだろう? それに、ユーフェミアを殺したギアスを研究していたブリタニアに何を遠慮する必要がある? これも言ってみれば、ユーフェミアの仇討ちだと思わないか?」
「……ユーフェミア様の、仇討ち……」
呟きながら、フレイヤ弾頭のケースへとパスワードを入力していくニーナ。
こうして、ダラス研究所はフレイヤ弾頭の暴発によりこの世から消滅する事になる。研究員、研究データ、その他諸々を道連れにして。
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