コードギアスR2
0637話
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」
「それは……けど、でも。シュナイゼル殿下の恩に報いる為には……」
ふぅ、動揺させるのはこの程度でいいか。
「さて、ニーナ・アインシュタイン。選べ。このままユーフェミアの仇ともいえるブリタニアに協力し続けるか、あるいは俺達の下へと来るか」
「……」
「ああ、別にシャドウミラーに入れとは言わないさ。もちろん陽光にもな。だが、お前がこのままブリタニアに協力をするというのは、色々な意味で拙いのも事実だ。故に……選べ。このままシュナイゼルの意志に従ってその命を終えるか、あるいは生き残るかをな。お前の取るべき道は後で決めればいい。ようは、このままここに残るかどうかだ。……悪いが時間が無いから、すぐに決めてくれ」
ここでもしダラス研究所に残るというのなら……悪いが、その時はこの研究所諸共に消えて貰うしかないだろう。そんな思いで告げた言葉に、やがてニーナは小さく頷く。
「わ、分かったわ。どうするかはまだ決められないけど、ユーフェミア様の件でコーネリア様にお礼は言いたいもの。今は貴方と一緒に行く」
取りあえずは一緒に来るけど、シャドウミラーに所属するかどうかは決めないか。まぁ、妥当なところだ。ブリタニア人以外を怖がるニーナだけに、その選択はある意味で当然だったのだろう。
そして俺としてもありがたいと言える。色々な意味で危険人物であるニーナだけに、妙な暴走をされても困るからだ。
「さて。なら早速だが、フレイヤの研究データはあのコンピュータの中に入っているのか?」
「え? あ、うん。そうだけど。で、でもフレイヤについてのデータは当然ダラス研究所にある他のコンピュータにもあるから……」
自分のコンピュータを持っていったところでどうしようもない。そう言いたいのだろう。だが、この研究所そのものを消滅させる予定である以上、多少データが残っていたところで……いや、待てよ?
「フレイヤに関してのデータは全てこの研究所にあるだけか? 他の場所に何らかのデータが残っていたりはしないのか?」
「え? ええ。シュナイゼル殿下からはそう聞いてるけど」
「なら、この研究所その物が研究員諸共に消え去れば問題は無い訳だな」
「……そうね」
なるほど。この研究所で働いている奴等を犠牲にしても、それ以上にユーフェミアの方が大事な訳か。俺が言うのもなんだが、歪んでいるな。
「ならまずはこのコンピュータだな」
呟き、コンピュータに触れて空間倉庫の中へと収納する。
「え? あれ? 今何が? 私のコンピュータは?」
「そうだな。ちょっと違うが、これも魔法の1つだと思ってくれ。それよりもフレイヤの保管庫に向かうぞ。俺の近くに来い」
「え? あ、う、うん」
いまいち要領を得ないながらも、俺の近くに来るニーナ
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