コードギアスR2
0637話
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ながら俺の顔を見るニーナ。
「ど、どうしてこんな場所に!?」
「俺がここに来た理由が本当に分からないか?」
「……」
その問いに黙り込んだニーナに向け、一言だけ告げる。
「フレイヤ」
「っ!? な、何でフレイヤの事を!?」
「陽光、そしてシャドウミラーも無能ではないという事だ。そして、フレイヤの起爆実験が成功し、第一次製造分が完成しているのも掴んでいる。その為に俺が派遣されてきたわけだ」
「……どうやってここに入ったの? このダラス研究所は警備も厳しいのに」
ん? ブリタニア人以外を怖がるニーナにしては、思ったよりも警戒心が薄いな。
いや、もちろん俺から距離を取るべく壁に背を付けて枕を盾のようにして構えているんだが、俺のイメージだともっと過激な行動を取るものだとばかり思っていた。泣き喚きながら、手当たり次第に物を投げ付けてくるとか。
まぁ、いい。今はとにかくニーナに対する対応をしないとな。
「TVでやってた陽光の建国宣言を見なかったのか?」
「それは、見たけど……」
「なら、俺がどんな力を持っているのかも知っている筈だな? 魔法。この世界には存在しない技術だ」
「……魔法……」
「そうだ。色々と魔法にも種類があるが、俺が使える魔法を使えばこの世界の警備なんて問題にもならない。実際、ブリタニアの首都でもあるペンドラゴンの、しかも皇帝のいる城から第一皇子を連れ去られたのにも気が付かなかっただろう?」
「それは……」
さすがに城の警備が厳しいというのは理解しているのだろう。特に何を言うでもなく黙り込むニーナ。
「さて、次は俺の質問だ。……コーネリアのギアスに関する放送を見たな?」
「……」
怖ず怖ずと頷くニーナ。
「なら、ギアスという能力を使わせる為にブリタニアが違法な研究をしていたというのも知っている筈だな?」
「それは……でも……」
そしてここで決定的な一言を告げる。
「そんなお前が、何故今もまだブリタニアに協力している? お前のやっている事は、つまりユーフェミアの仇に対して協力しているんだと理解しているのか?」
「けど……けど! 違う、私はユーフェミア様を裏切ってなんかいない!」
「だがブリタニアに協力しているのは事実だろう?」
「違うの! 私はユーフェミア様の名誉を回復しようとして!」
顔を押さえ、俺の言葉を信じたく無い。そんな風にしながら言葉を紡ぐニーナ。
「結局ユーフェミアの汚名を雪いで名誉を回復したのは、お前ではなくユーフェミアの姉であるコーネリアだったな。……それなのに、何故お前は未だにここにいる? 本来ならお前が慕っていたユーフェミアの仇を取ったと言ってもいいコーネリアの元に出向いて、礼なりなんなりをするんじゃないのか?
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