暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
主-ルイズ-
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法を見て、サイトは魔法への関心と、シュヴルーズへのささやかなツッコミを心の中でこぼすと授業が始まった。授業内容は魔法についての基礎知識だった。
「魔法には『火』『水『土』『風』の四大系統と、失われた『虚無』という五つの系統があります。この赤土のシュヴルーズ、自分の系統だからと贔屓するつもりはありませんが、そのなかで万物の組成を司る『土』は私達にとって重要な魔法だと思っています。それはなぜか。……ミス・ヴァリエール、答えてみなさい」
「は、はい!それは私達の生活により関係しているからです!土系統の魔法があるおかげで金属の製造・加工や建設用の石切り、作物の収穫などが楽にでき、私達は豊な暮らしを送れるのです!」
「よろしい」
 ルイズは教師からの問いに見事答え、その言葉を聞いたサイトはその内容にルイズが貴族、メイジだという理由で威張っている原因を理解した。
 どうやらこの世界では便利な魔法が科学技術の代わりを担っているらしく、メイジがいなければ産業自体成り立たず生活水準も下回るだろう。
 彼はそのまま興味深く授業を聞いていた。黒板に書かれた文字はわからないが、言葉は不思議なことに通じるし理解できる。聞いておいて損はない。…思ってみると、ここまで真面目に授業の話を聞いたことなかったと思いながらも。
 シュヴァルーズが土の魔法の実技『錬金』を行い、机の上に置いてある小石にルーンによる呪文を唱えて杖を振りかざすと驚くことに小石が別の物質に変化した。
「ゴ、ゴールドですか!?」
 キュルケが席から身を乗り出して叫び教室中が騒然となる。
「いいえ、ただの真珠です。ゴールドを錬金出来るのはスクウェアクラスのメイジだけです。私はトライアングルクラスですから」
 今のシュヴルーズの魔法には、サイトも驚いていた。気になって、授業の邪魔をしないよう小声でルイズに質問してみる。意外にも彼女は普通にその問いに答えてくれた。
「なぁルイズ、スクウェアとかトライアングルとかってなんだよ」
「何よ、今授業中よ…!」
「それは悪かったよ…でも、俺何も知らない…」
「…いいわ…特別に教えてあげるから感謝なさい。系統を足せる数のことよ。それでメイジのレベルが決まるの」
 ルイズは小声でサイトに簡単な説明をしていった。
 系統魔法は一つでも使えるが同種または別の系統を足すとその魔法はさらに強力になる。そして系統魔法を一つ使えると『ドット』、二つ足せると『ライン』、三つで『トライアングル』、四つで『スクウェア』と、足せる数でメイジはレベルが別れているとのことだった。
「ってことはトライアングルのあの先生は強力なメイジってことか。ルイズはいくつ足せるんだ?」
「それは………」
 ルイズはサイトの言葉に詰まってしまった。言いたくなかった。自分が何の系統の魔法も基礎的な
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