暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
主-ルイズ-
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『タバサ』は密かに頷いていた。
 ルイズは結局サイトが残した固いパンとスープ、そして人参を食べて、自分は人参なんか食べられるんだ、という意地を見つけるためかこう叫んだと言う。
「別に人参なんか苦手じゃないんだから!…うぷ」





 朝食の後は授業だった。朝食の一件の後、皆の笑いものにされたため、居心地が悪くなったルイズは早々に朝食を済ませて、サイトを探すと、中庭から空を眺めていたサイトを見つけた。
 合流した際のサイトは空に浮かぶうっすらと浮かぶ二つの月を見上げ、ため息を漏らしていた。それを見たルイズは人の気も知らないで…と自分のことを棚に上げて、サイトに「次は授業に行くわよ、あんたも来なさい」と命じる。ルイズに従う

教室はサイトの知っている高校等の造りではなかった。石造りで半円状の階段のような構造をしており最下層には教壇と黒板があった。彼らを見て教室にいた生徒は笑いだし、それを聞いたルイズは無論、サイトもいい気はしなかった。
 ルイズは席に着いたがサイトは座る所がなかったので階段に座った。
 教室にいた他の使い魔を興味深く見ていると講師と思われる、薄紫のローブとつばつきのトンガリ帽子を着用したふくよかな体形の中年女性が入って来た。
「はじめまして、今年一年皆さんの授業を受け持つシュヴルーズです。毎年皆さんが呼び出す使い魔を見るのが毎年楽しみなのですが…」
 ふと、その時のシュヴルーズの目に、ルイズと彼女の座る席の隣の段差で座っている少年が目に入った。
「おや、ミス・ヴァリエール。変わった使い魔を呼び出しましたね」
 その瞬間どっと教室が笑いの嵐に包まれた。
「おいゼロのルイズ!召喚できなかったからってその辺にいた平民連れて来るなよ!」
 太っちょ金髪の男子生徒が指をさしてゲラゲラ笑いだした。
「違うわよ!ちゃんと召喚したわよ!」
「嘘つけ。最初からその平民を隠しておいてタイミングよく召喚したように見せたんだろ!」
「ミセス・シュヴルーズ!風邪っぴきのマリコヌルが侮辱しました!」
 ルイズが立ち上がり怒鳴った。
「なんだと!僕の二つ名は風邪っぴきじゃない!風上だ!」
 マリコルヌと呼ばれた生徒も立ち上がって怒鳴ったが、シュヴルーズが杖を振ると二人は糸が切れた傀儡人形のようにすとんと席に落ちた。
「いい加減しなさい。お友達を侮辱するものではないですよ。さもなければ…今度は赤土をあなた方のお顔に塗りますよ?」
 シュヴルーズは、あまりにも見苦しい姿を見せる生徒たちを見かねて杖を向けてきた。途端に、教室は静かになる。
「それでは授業を始めます」
(スゲぇ…魔法ってこんなのことできんのか。……っていうかこの先生の一言が騒動の原因じゃなかった?)
 シュヴルーズの、ルイズとマリコルヌを強制的に座らせた魔
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