才人-ジ・アース-part1/物語の始動
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さげながらも嬉しそうに頷いた。
二人はファーストフード店で食事をとることにした。先ほど紹介した通りサイトはテリヤキバーガーが好きなため、二人はそれとドリンク・ポテトを注文した。
「んまぁぁい!マヨの入ったテリヤキやっぱ最高!」
おいしそうに食べる彼の姿は、ハルナにとって幸せの一環だった。チラッと、彼女は自分も頼んでいたポテトの束に目をやる。
(平賀君、あ〜んとかしてくれないかな…?って!な、何考えてんだろ私ったら…恥ずかしい)
こんな考えを知った時点で、読者の皆様は彼女がサイトに対してどう思っているか予想した人がいるだろうが、それはまだ置いてあげてほしい。
店を出て、どこか別の場所へ出かけようと、ハルナが話を持ちかけてきた。
こんな、彼らの平和な時間が、その時にストップしてしまうなど誰が予想しただろうか。
「うわああああああああ!!!」
「「!」」
彼らのすぐ近くから、悲鳴が聞こえてきた。サイトとハルナが悲鳴の聞こえた方へと視線を向けると、恐怖を感じさせる光景が彼らの目に映った。
人が、消えていくのだ。
空の、白く発光した後、蒸発するかのように。それも次から次へと、多くの人たちが消えていくのだ。
「なにこれ…!」
恐怖し、サイトにしがみつくハルナ。そんな彼女を守るように、サイトは彼女の方に手をまわした。
「異星人…!」
養子とはいえ、アンヌの子だからなのか。サイトはこれを、侵略目的で現れた異星人によるものだと勘ぐった。
「高凪さん、しっかり俺の手を掴んで!」
サイトはハルナの手を握り、彼女を連れて安全な場所へと連れ出した。少女一人を連れて行くのは難しいが、だからといってサイトは彼女を見捨てて行くことなどできない。絶対に離すものか、サイトはたとえ彼女が握られるのを嫌がったり痛がったりしても決して離さないよう彼女の手を握り続けながら、彼女と共に走り抜けていく。
ハルナは、サイトの力強い手の感触に痛みを覚えもしたが、同時にサイトが自分のためにここまで必死になってくれていると言うことに心が温かくなるのを感じた。
しかし、クール星人によって放たれた光弾の脅威が、無情にも二人に直撃した。
「うああああ!!」「きゃああああ!!」
光弾を受けて悲鳴を上げる二人。その直後、サイトたちの姿は白熱し、地上から跡形もなく消え去ってしまった。
ここはCREW GUYS JAPANのキャリアベース『フェニックスネスト』。関東都市郊外に位置し、見た目は巨大な要塞だがいざというときはこの建物そのものが巨大な戦艦・宇宙船となって稼働することが可能という、かつてないほどの性能を誇る基地。ここに地球を守るGUYSの隊員たちが、怪獣・星人の脅威から地球の人々を守るために勤務している。
その基地の作戦司令
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