才人-ジ・アース-part1/物語の始動
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生。趣味は見ての通りノートパソコンとかでいろいろ面白いものを見ること。学校の成績はあまり思わしくない。ちなみに最近出会い系サイトを使って、ずっとできないままの彼女を募集しようかと模索中。
日曜日の、日本の東京。
表札に『友里』。サイトはその一軒家に住んでいる。仏壇の置かれた和室にて、彼は仏壇に掛けられた写真に映された二人組の夫婦を見て合掌し、黙祷した。
「偉いのね…亡くなったお母さんたちに」
そんな彼を覗き込む壮年の女性がいた。
サイトの母、アンヌ。かつて地球防衛軍のエリート「ウルトラ警備隊」の隊員だった女性である。
彼女はサイトの実の母ではない。四年前、両親がウルトラマンメビウスと戦っていた怪獣による事故で亡くなり、身寄りのない彼をアンヌが養子として引き取ったのだ。母とは今も名字が違ったままだ。
「これくらい普通だよ。じゃあ俺、今から修理に出してたパソコン取りに秋葉原に行くから」
「気を付けて行きなさい」
「うん」
靴を履き、サイトは自転車に乗って駅へと向かって行った。
電車で十分以上係って着いた町、秋葉原。電気店が多く立ち並ぶその町は、多くの世代の人たちがよく立ち寄る。サイトもその日、修理に出していたノートパソコンを引き取りにやってきたのだ。
「ふう〜、ようやく帰ってきたぜMYパソコン!」
修理を頼んでおいたノートパソコンを受け取り気分はウハウハ状態。まるで子供だ。
パソコンを引き取ったし、リュックにしまって家に帰ろうと思ったその時、彼は制服を着こんだ少女と鉢合わせした。
「平賀君?」
「あれ、高凪さん?」
綺麗で長い黒髪を靡かせた女子学生、『高凪春奈』。成績優秀で、サイトと同じクラスで学級委員長を務めている。クラスでも指折りの美少女とも称されていて、サイトも彼女に対して好印象を抱いている。
「こんなところで会うなんて!」
ハルナはすごく嬉しそうにサイトへ満面の笑顔を向けた。
「平賀君、今日はなんでここに?」
「修理に出していたパソコンを引き取りにね。ほら」
サイトはパソコンを仕舞い込んだリュックを見せる。
「そういえば高凪さんこそ、どうしてここに?」
「今日は、部活が早く終わったからここで時間を潰してたの」
「へえ、部活か…」
平凡で幸せそうな年頃の少年少女の会話。一部の人間ならリア充爆発しろ!と言いたくなるほど微笑ましいものだろう。ハルナが何部に所属しているか、それを聞こうとしたが…。
ぎゅるるるるる…。
「あう…」
恥ずかしそうにサイトは腹を抑える。気が付けばもう昼の時間だ。それを見てハルナは笑いをこらえるのに必死になる。
「もうお昼だもんね。一緒に食べに行こ?」
「いいの!?」
「うん」
子供のように目をキラキラとさせるサイトに、ハルナは少し照れく
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